たまりば

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TMB: 氷河湖コンバルからシェクルー峠へ

ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス ヴェニ谷

 エリザベッタ小屋(Refgio Elisabetta Soldini)の次は、通常一気にクールマイヨール(Courmayeur)まで行きます。 97年のTMBでは、悪天のためもあり一気に行きました。 でも、イタリア側からのモンブラン山群の眺めをを味わうために、数年後シェクルー峠(Col Checrouit)にあるメーゾン・ビエイユ小屋(Refugio Maison Vieille, 1956m)に泊りました。 実際、一気に通過するにはもったいないコースです。

 以下は、まずエリザベッタ小屋からメゾン・ビエーユ小屋を目指す途中の様子です。



<日が差してきたコンバル湖>

 エリザベッタ小屋からは、ヴェニ谷をコンバル湖(Lac de Combal, 1960m)まで下り、そこからモンブランの対岸のトラバース道(~2400m)に登ります。 このコンバル湖は、モンブランから下る巨大なミアージュ氷河(Glacier du Miage)でせき止められてできたような感じに見えます。 歩いているうちに雲間から少し日が差してきました。




<ヴェニ谷架かる虹>

 コンバル湖を過ぎ、少しの登ったところで来た道を振り返って見ると、谷間に見事な虹が架かっていました。 いい感じなのですが、高い山は厚い雲に覆われたままです。




<ビエーユ小屋へのトラバース道にて>

 ビエーユ小屋へのトラバース道に出ると、また周囲のアルプが花々で覆われていました。 本来ここからは、対岸にモンブラン山群が見えるはずなのですが、何も見えないです。 巨大なミアージュ氷河も目前に迫っているはずなのですが。。。  


  • 2013年05月31日 Posted by matterhorn2 at 20:39Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: バーでワインが飲める 花咲くエリザベッタ小屋

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): イタリア ヴェニ谷

     セーニュ峠(Col de la Seigne, 2516m)から次のエリザベッタ小屋(Refugio Elisabetta Soldini, 2195m)へはブランシェ谷(谷全体はヴェニ谷 Val Veny)を下るのですが、この谷底には広い平らなアルプが広がっています。 この日は、セーニュ峠から下り始めるとようやく天気も回復してきて、エリザベッタ小屋に着くころには、多少の青空も見えはじめました。



    <リュウキンカ咲く エリザベッタ小屋>

     エリザベッタ小屋へは、一端ブランシェ谷底に降りてから、少し登ることになります。 この谷底が、見事な花畑になっていました。 写真は、小屋の真下に咲いていたリュウキンカを手前に入れて、小屋とトレラテト針峰(Aig. de Tre La Tete, 3930m)を撮ったものです。 風がリュウキンカを揺らせて、いい感じになりました。




    <エリザベッタ小屋とトレラテト針峰>

     小屋手前で、トレラテト針峰(Aig. de Tre La Tete, 3930m)とブランシェ氷河(Glacier de la Lex Blanche)を入れて、エリザベッタ小屋を撮ってみました。 少し青空が見えていますが、これはつかの間の晴間でした。 小屋は、さすが食のイタリアです。 ここには、バーが付いていて、 パスタと共に、ワインを堪能しました。




    <ブランシェ谷に広がる花畑>

     小屋下のブランシェ谷(Vallon de la Lex Blanche)に広がる、広大な花畑です。 ほぼ一面、単一の黄色い花で覆われていました。 これは、ヒメハギかマメ科の花と思われるのですが、正確には分かっていません。  


  • 2013年05月30日 Posted by matterhorn2 at 08:58Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: 国境のセーニュ峠を越えイタリアへ

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス モッテ小屋

     これまでのTMBコースは、フランス内でしたが、いよいよイタリア側に突入します。
     モッテ小屋(Refuge des Mottets)に泊まった翌日の朝も、悪天で小雨模様でした。 でも、セーニュ峠(Col de la Seigne, 2516m)に登る途中のアルプは、一面花畑でした。 下ばかり見ていましたが、花に癒された気がします。



    <セーニュ峠に上る途中の花畑>

     セーニュ峠に登る途中のアルプの様子です。 一面黄色い花(タンポポの仲間)に覆われていました。 遠望は、小雨のせいで少し霞んでいますね。




    <セーニュ峠に上る途中の花畑>

     この写真も、同様にセーニュ峠に登る途中の光景です。 行けども行けども花畑が続きます。




    <寒く震えたセーニュ峠>

     フランスとイタリアの国境である、セーニュ峠(Col de la Seigne, 2516m)の写真です。 でも悪天のため、かなり気温が下がり、皆震えていましたね。 この峠越えあたりから雨も止み、何とか背後のグラシエ針峰が、雲間から顔を出してくれました。 アルプスでは、真夏でも降雪に見舞われることもありますので、防寒対策は万全にです。

      


  • 2013年05月27日 Posted by matterhorn2 at 19:29Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: 花咲くアルプをモッテ小屋へ

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス モッテ小屋

     バルム小屋(Chalet de la Balme, 1706m)から次のモッテ小屋(Refuge des Mottets, 1870m)へは、ボンノム峠(Col de la Coix du Bonhomme, 2479m)を経て、更にバリエーションルートのフール峠(Col des Fours, 2665m)を越えて行きました。 地図で見ると、距離的に短く見えたからです。 でも、このフール峠越えのルートはかなり急な下りで、私が行った7月だと残雪が多く、安全のため軽アイゼンを用いた記憶があります。 ボンノム峠までは雨天だったのですが、フール峠を越えるころには雨は止んでいました。



    <アルプス3大名花:エンチアン>

     フール峠からモッテ小屋へのグラシエ谷は、すべて牧草地(アルプ)となっており、それがほぼ全て花で覆われていました。 時期が遅いと、刈られるか、牛に食べられてしまいます。 でも、この年はすべて花で埋まっていました。 そして、途中でついにアルプス3大名花の一つである、エンチアン(学名 Gentiana Alpina)に出会えました。 エンチアンは、リンドウの仲間で、花の大きさは5~7㎝ぐらいと、結構大きめです。




    <フール峠下の花畑>

     フール峠の下の急斜面には、小さな滑滝の周囲に黄色の花が一面に咲いていました。 これは、ヒメハギかマメ科の仲間のようです。




    <グラシエ付近の花に埋まるアルプ>

     さらに下ると、今度は赤い花で一面覆われていました。 これも、マメ科の仲間のようです。 花だらけのアルプの中を下ると、モッテ小屋に着きます。 でも、悪天だったためか、なぜかモッテ小屋の写真が1枚もありませんでした。 この小屋は、料理が美味く、そして食事中に演奏会を開いてくれます。 とても賑やかだった記憶がありますね。  


  • 2013年05月25日 Posted by matterhorn2 at 23:12Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: アルプの中のバルム小屋

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス バルム小屋

     次のヴォザ峠からコンタミンの間は、実はまだ歩いていないです。 当時入手できた日本語ガイドブックが、ここを省いていたので、本来のコースに気付きませんでした。
     なので、いきなりコンタミン(Contamines)からバルム小屋(Chalet de la Balme, 1706m)に移ります。 バルム小屋へは、バスで、サン・ジェルベからコンタミン経由で終点のノートルダム・デ・ラ・ゴルジュ(Notredam de la Gorge, 1200m)まで行き、ここから歩くことになります。 バルム小屋は、やや狭い谷間の放牧地(アルプ)の中にあり、とてものどかに感じられます。



    <バルム小屋へ>

     ノートルダム・デ・ラ・ゴルジュから歩き始めると、気持ちの良いアルプの中を、徐々に高度を上げていきます。 写真のように緩やかな道なので快適です。




    <バルム小屋>

     上の写真の谷を詰め、少し登ると、バルム小屋に着きます。 ここは、2階がレストラン等になっていて、1階がドミトリーの寝室になっていたと思います。 夕食は、通常の山小屋だと大勢で1つのテーブルを囲むのですが、ここでは小さなテーブルで、フランス人と同席しました。 拙い英語でのやっとの会話、何とか合わせてくれたのを覚えています。 このフランス人は、仏内を縦に横断する超ロングトレイル;GR5を歩いていているとのことでした。 こちらのTMBとは、このバルム小屋でお別れです。




    <花畑の中のバルム小屋>

     バルム小屋の周囲は、花に覆われていました。 これは、小屋に着いてから、周囲を散策した時に撮ったものです。




    <バルム小屋からの展望>

     小屋から、登ってきた谷を見下ろしたものです。 のどかな谷の様子が伺えます。
     但し、この好天はこの日まででした。 これ以降数日間はやや悪天になり、イタリアのクールマイヨールまでの間、あまり写真は撮れませんでした。 当時(97年)では、ネットで天気を事前に調べるようなことはできなかったので、運任せでした。  


  • 2013年05月23日 Posted by matterhorn2 at 18:57Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: レ・ズーシュからプラリオン

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス プラリオン

     では、通常TMBスタート地点となるレ・ズーシュから、最初の峠であり、展望地でもあるプラリオン(Le Prarion, 1860m)を紹介します。 TMB本来のコースでは、直ぐ近くのヴォザ峠(Col de Voza,1653m)を超えるのですが、このプラリオンには山岳ホテルがあり、そして手軽にゴンドラで行くことができるので、写真を撮りに来てしまいました。 当時の日本語ガイドブックには載っていなかったのですが、現地の案内でこのホテルを見つけ、利用してみたのです。



    <プラリオンにて>

     プラリオンからは、モンブランの南東端が見えることになります。 ここからは、近過ぎてモンブランの頂上は見えないのですが、手前のグーテ針峰(Aig. du Gouter, 3864m)ビオナッセイ針峰(Aig. de Bionnassay, 4052m)が見えます。
     モンブラン登頂の最もポピュラーなコースでは、このグーテ針峰脇を登ってゆくことになります。 




    <山岳ホテル:プラリオン>

     これが、泊まったホテル、プラリオンです。 泊まった日の午後は完全に雲で覆われていたのですが、翌日は好天になりました。 写真の右端がレストランになっていて、この窓からモンブラン山群が良く見えます。 夕食時、ここから山を眺めていたら、一瞬晴れ間が差し、山々が見えたときは感動的でした。




    <プラリオンからの眺め>

     翌朝、モンブラン山群全体が見えました。 右側にグーテ針峰(Aig. du Gouter, 3864m)とビオナッセイ針峰(Aig. de Bionnassay, 4052m)が見え、左側の針峰がミディ針峰になります。 また、ここからは左手谷底に、シャモニ方面の街並みが見えます。 ですが、早朝はモンブラン山群の陰になり、暗過ぎて写真は撮れませんでした。


    ***************************************************

    追記: 

     ロングトレイルの先駆者である、加藤則芳さんが亡くなられたことを雑誌で知りました。 米国ジョンミューアトレイル踏破の本を読んで、彼の活躍にあこがれていたので、とても残念です。
     約20年前、会社の出張で米国西海岸に行ったとき、友人に連れられてヨセミテに行きました。 このとき、展望台からシエララネバダの山々を眺めた時、いつか歩いてみたいと思っていました。 その後、彼の本に出会って、自分もいつかはと思ったものでした。  


  • 2013年05月21日 Posted by matterhorn2 at 21:07Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: 足元が怖いべラシャ小屋

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス ベラシャ小屋

     シャモニの町から最も簡単に行ける展望台が、プレヴァン(Le Brevent, 2525m)です。 先のプランプラ(Planpraz)は、ロープウェイの中間駅になっています。 プレヴァンからは、赤い針峰群の南の尾根端を、レ・ズーシュ(les Houches, 975m)に向かって下ると直ぐにベラシャ小屋(Refuge de Bellachat, 2136m)に着きます。 なので、続いてプレヴァンからベラシャ小屋からの展望を紹介します。




    <プレヴァン付近からのモンブラン>

     プレヴァン(Le Brevent, 2525m)からは、モンブランがほぼ真正面に見えます。 写真は、ベラシャ小屋へ向かう途中、尾根沿いからモンブランを撮影したものです。 右手前に小さな池が見えますが、ここに投影するモンブランの写真もよくとられていますね。 左端の針峰が、ロープウェイで行けるミディ針峰です。 




    <プレヴァンから見下ろしたベラシャ小屋>

     尾根沿いをレ・ズーシュ方向に歩くと、眼下にベラシャ小屋が見えてきます。 ここからだと、谷底のレ・ズーシュの町を背景に、小屋が浮いて見えます。 小屋は急峻な斜面に張り付いて、建てられています。 実際、この小屋からモンブランを撮影しようとすると、小屋の周囲が急斜面過ぎて、テラス上しか撮影場所が確保できないのです。 ちょっと、テラスから下を覗くと、少しびびりますね。




    <ベラシャ小屋>

     小さなベラシャ小屋(Refuge de Bellachat, 2136m)です。 狭いテラスで撮りました。 この小屋の入り口を入ると、剥製の犬(日本犬みたいな顔つきでした)が、出迎えてくれます。




    <ベラシャ小屋からの展望>

     ベラシャ小屋に泊まったときは、夕方前から多量の雲が出て、直ぐに展望がなくなりました。 これは、雲に完全に覆われる前、一瞬上下の雲の隙間から顔を出してくれた、ヴェルテ針峰とシャルドネ針峰です。 あっという間に見えなくなりましたが、一瞬を撮られることができました。 でも、モンブランは終日見えなかったです。 残念。。。  


  • 2013年05月18日 Posted by matterhorn2 at 11:22Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: モンブラン上空を飛ぶ プランプラ

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス プランプラ

     フレジエール(Flegere, 1877m)から次のプランプラ(Planpraz, 1999m)までの間は、モンブラン山群を見ながら歩ける快適なパノラマ道です。 とても花が多く、そしてどちらもロープウェイで手軽に来れるので、沢山の人が歩いています。



    <モンブランの上を飛ぶパラグライダー:プラン・プラ>

     プランプラまで来ると、モンブランが真正面に見えるようになります。 またプランプラでは、多くの人がパラグライダーで飛び立っていました。 パラグライダーは上昇気流に乗って、はるか上空に舞い上がります。 写真は、正面のモンブランと、上空のパラグライダーを撮ったものです。 実に気持ちよさそうです。 




    <モンブランを眺めながら行く>

     フレジエールではヴェルテ針峰やグランドジョラスが真正面に見えていましたが、その先ではシャモニ針峰群の横を歩くことになります。 写真は、パノラマ道を入れて、このシャモニ針峰群とその先のモンブランを撮ったものです。 ずっと、この眺めが続くのです。 たまらないですね。 写真のちょうど中央付近の針峰が、ロープウェイで行けるミディ針峰(Aiguille du Midi, 3842m)で、ここは富士山より高いのです。




    <べルテ針峰とシャモニの町>

     プランプラに近づいたところから振り返って、ヴェルテ針峰を見てみました。 眼下にシャモニも町が広がっています。 だいぶヴェルテ針峰から遠ざかりました。 この景色、日長眺めていたいものです。。。  


  • 2013年05月15日 Posted by matterhorn2 at 17:32Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: 手軽に行けるフレジエール小屋

    ツール・デュ・モンブラン(TMB): フランス フレジエール

     ラックブランへの登山口であるフレジエール(Flegere, 1877m)へは、シャモニのレ・プラからロープウェイでくることができる。 このロープウェイ駅前こは、レストランだけでなく、山小屋があります。 それがフレジエール小屋(Chalet de la Flegere)です。 あまりにも手軽に来れるので泊まるのは避けていたのですが、ある年ラックブラン小屋が一杯で、こちらを利用しました。



    <フレジエール小屋>

     フレジエール小屋からは、正面にメール氷河とグランドジョラス、ヴェルト針峰が見えます。 これを背景に、小屋を撮ってみました。 ただ、この小屋の右手にはすぐにロープェイ駅があり、モンブラン側の展望を邪魔しています。
     



    <フレジエールの賑わい>

     小屋の前には、小さなレストランがあり、多くの人が休息をとっていました。 ちょっと人が多過ぎかもですね。




    <フレジエールからのモンブラン>

     ここへ泊った夕方は、案の定多量の雲がわいてほとんど山が見えなかったですが、この写真はモンブランが雲間に一瞬見えたときに撮ったものです。 やはり、夏の午後は晴れる確率が低いですね。  


  • 2013年05月14日 Posted by matterhorn2 at 14:05Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    TMB: ラックブラン小屋からの展望再び

    ツール・デュ・モンブラン(TMB):フランス ラック・ブラン


     ラックブラン小屋(Chalet du Lac Blanc)からのモンブラン山群の展望を再び紹介します。
     何度来ても、いいですね。

     


    <投影するモンブラン:ラックブラン>

     早朝、朝日に輝くモンブランがラックブラン(ブラン湖)に投影しました。 初めての個人山行のTMBコースで、この景色に出会えました。 でも、このときのTMB歩きの後半は悪天になってしまいました……




    <日中のモンブラン>

     3度目めの訪問したときのことですが、この日の午後は、あまり雲が発生せず天気が安定していました。 夏のアルプスでは、珍しいですね。 このまま夕焼けになることを期待したいところです。




    <ヴェルテ針峰とドリュ針峰:ラックブラン>

     ヴェルテ針峰より北側の山々は、早朝は完全に逆行になってしまいます。 なので、夕方の光線が良いのですが、夕方に雲が出ない確率となると…  3度目の訪問時、ようやく午後の光線で輝き、湖に投影する、ヴェルテ針峰を撮ることができました。 大満足でしたね。
      


  • 2013年05月13日 Posted by matterhorn2 at 10:33Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    ツール・デュ・モンブラン(TMB):地図と日程

     ロング・トレイル(Long Trail)として、オートルートの続き、有名なツール・デュ・モンブラン(Tour de Mont Blanc, TMB)を紹介します。
     今やTMBコースは、ヨーロッパアルプスの中で最もポピュラーなコースですなので、ここではなるべく簡単に紹介するつもりです。



    <ラック・ブラン小屋からのモンブラン>


     TMBは、97年に始めて挑戦し、バルム峠(Col de la Balme)からシャモニ(Chamonix)を経て、イタリアのクールマイユール(Courmayeur)までの半周の区間を歩きました。 始めての個人旅行で、その準備にとても苦労した記憶があります。 小屋の予約は、シャモニ観光局で日本語も話せるベルナデットさんに、日本からFaxで依頼しました。 快く受けて頂き、今でも大変感謝しています。 また97年に半周した後、残りの部分は別の年に行きました。

     97年当時では、日本語のガイドブックは無論わずかしかなく、まだ日本のツァーも行われていませんでした。 今や大手ツァー会社だけでなく、多くのツァーが催行されていますね。 それに、NHKが、鏑木さんが出場したウルトラトレイルマラソンを放映したことでも有名になったと思います。 

     では、TMBコースを紹介しましょう。

     TMBは、オートルートの一方通行とは異なり、モンブラン山群を一周するもので、フランス、イタリア、スイスの3ヶ国を通ります。 コースは、標高3000m以下に設定され(これは氷河が無いということ)、誰でも特別な装備なしに歩くことができます。 一周コースなので、どこから始めてもよいのですが、Kev Reynolds著のガイドブック他、通常のガイドブックでは、シャモニの隣の町レ・ズーシュ(Les Houches)から開始しています。 以下の地図(自作)を、参考にしてください。 地図では、緑の太い破線がTMBコースです。



    <ツール・デュ・モンブラン(TMB):マップ>

     
     一般的な反時計回りの日程は以下の通りです。 全てを歩くと11日は必要ですね。 でも通常、7)はバスで移動し、1)と11)はよく省略されていますので、約1週間という感じです。 総距離は160-170kmにもなります。

     1) Les Houches -- Le Praion -- Bionnassay -- Les Contamines (or La Balme)
     2) Les Contamines -- Cabane du la Balme -- Croix du Bonhomme
     3) Croix du Bonhomme -- Cabane des Mottes -- Col de la Seigne -- Refugio Elizabetta
     4) Refugio Elizabetta -- Refugio Maison Vieille -- Courmayeur
     5) Courmayeur -- Rifugio Bonatti
     6) Rifugio Bonatti -- Rifugio Elena -- Grand Col Ferret -- La Fouly
     7) La Fouly -- Champex
     8) Champex -- Fenetre d’Arpette (or Bovine) -- Col de la Forclaz
     9) Col de la Forclaz -- Col de Balme -- Tre-le-Champ
    10) Tre-le-Champ -- Chalet de la Fregere (Lac Blanc)
    11) La Fregere -- Le Brevent -- Refuge de Bellachat -- Les Houches

     オートルートの記事の中で、既にシャンペ(Champex)からラックブラン(Lac Blanc)の区間(8~10)を紹介していますので、ここでは、再びラックブランから開始しましょう。  


  • 2013年05月11日 Posted by matterhorn2 at 11:00Comments(0)Tour du Mont-Blanc (TMB)

    オートルートで役立つガイドブック

    オートルート:山情報 ガイドブック


     オートルート(Walker's Haute Route)を歩く上で役立つガイドブック他を列挙してみました。
     参考になれば、幸いです。

    1.英語版の定番ガイドブック

    1.1 Kev Reynolds, "The Walker's Haute Route, Chamonix-Zermatt", A Cicerone Guide.
     この本は、オートルートを歩いている外国人の多くが持っている定番の本です。 英国のシセローネ(Cicerone)社が発行している世界中の案内本の中の1つです。 その中で、ケブ・レイノルド(Kev Reynolds)氏のアルプス関係の本の多さは群を抜いています。 この本の良さは、コース案内だけでなく、アコモデーション案内(山小屋、町の宿、それらの電話番号)が充実していることですね。
     下記は、最新版(2007年発行の第4版:2011年部分改訂)の表紙です。 私は、2001年の第3版を使用していました。 地図と山小屋の電話番号さえ分かれば、基本的にどこにでも行けます。



    2.英語版の広域ガイドブック


    2.1 C. J. Wright, "The Grand Tour of Monte Rosa, A Circuit of the Pennine Alps, Vol.1", A Cicerone Guide.
     この本は、スイス南部のペニーネ・アルプスと呼ばれる4000m峰群を全て周遊するコースの案内です。オートルートだけでなく、マッターホルンやモンテ・ローザ周遊コースも含まれます。 利点は、各周遊コースだけでなく、地図上で考えられる全バリエーションコースが載っています。 難点は、量が多いので2冊に分かれていることです。




    2.2 C. J. Wright, "The Grand Tour of Monte Rosa, A Circuit of the Pennine Alps, Vol.2", A Cicerone Guide.
     上記の残り半分の案内です。 オートルートの大部分はこちらに記載されています。




    3.スイス ヴァレー(ヴァリス)州内の時刻表

     下記は、2011年版のスイス ヴァレー( ヴァリス)州内の全ての公共交通機関の時刻表(小型の本)です。 電車だけでなく、ポストバス、ロープウェイやリフトが含まれています。 ヴァレー( ヴァリス)州内の主要駅等で、たった2フランで入手できます。 これは、日本語ガイドブックに(最新版は分かりませんが)書かれていなかったですが、とても役立ちました。 




    4.日本語の唯一のガイドブック?

     全ての日本語ガイドブックを見てきたわけではありませんが、2000年代初期(現在も重版されている)からあるガイドブックの中で、オートルートの記載のあるものは、以下の市原氏の本だけだったと思います。 ただ残念なのは、巻末の方にごく簡単な案内しか記載されていないことでしょうか。 でもコース概要を把握する上で、当時としてはこれはとても参考になりました。 上記英語版は、当初全て現地で入手していましたので。。。 (今はアマゾンが使えます!)

    4.1 市原芳夫 「スイスアルプス 山歩き・花紀行」 本の泉社 (下記は2000年初版)

      


  • 2013年05月09日 Posted by matterhorn2 at 17:54Comments(0)山の情報

    オートルートで有用な地図

    オートルート:山情報 地図


     シャモニからツェルマットまでのオートルート(Walker's Haute Route)を歩く場合、必須のアイテムはやはり地図でしょう。
     ただ、オートルートの全コースが1枚の地図になっているものがないのです。 各エリアの地図を揃えるしかありません。 以下に、私が入手した地図を載せておきます。 参考にして頂ければ、幸いです。
     なお、1/50000~1/60000の広域地図だと総数は減らせるのですが、始めて行くコースではやはり1/25000をお勧めします。 悪天の時や、ハイキング道が多過ぎてややこしい場所では、1/25000でないとつらいです。

    1.フランスエリア

     IGNの地図を使うことになりますが、とにかくでかいです。 また薄い紙なので、破れやすいです。 

    1) IGN TOP25, 3630OT, Chamonix Massif du Mont Blanc, 1/25000
     モンブランの北東エリアを中心とした地図で、オートルートに役立ちます。 ツール・デュ・モンブラン(TMB)としては、半分しか記載されていません。



    2) IGN, Carte de Randonnees, Hiking Map A2, Pays du Mont-Blanc, 1/50000
     上記より無論広域ですが、ツール・デュ・モンブラン(TMB)が全て入ったもので、とても便利です。




    2.スイスエリア

     スイスでは、公式地図やローカル地図を利用することになります。
     最近、1/60000の広域地図に、紙ではなくプラ製のものが出回り始めました。 でも田舎や小さな本屋等では、まだ紙製しかないと思います。 また、注意すべき点は、スイスの通常の公式地図の場合、1枚当りの記載範囲が狭いのと、ハイキング用でないと歩くルートの記載がないので、要注意です。 必ず、買う前に中身をチェックしましょう。

     2.1 広域1/60000地図 (Kummerly+Frey)

     以下の1/60000のNo.22~24の3枚を揃えると、スイス南部のヴァレー(ヴァリス)州が全て網羅されます。

    1) Hiking Map, 1/60000, No.22, Grand-St-Bernard & Dents du Midi



    2) Hiking Map, 1/60000, No.23, Val d'Anniviers & Val d'Herrens



    3) Hiking Map, 1/60000, No.24, Zermatt - Saas Fee




    2.2 1/25000の詳細地図

     1/25000については、スイス公式地図よりも、地域ごとに存在する地図が有用です。 特に、各ルートにコースタイムが記載されているものが多いので、ありがたいです。 でも、これらはほとんど現地でしか手に入りません。 事前に広域を揃えておいて、現地で以下を入手しましょう。

     現時点で入手できるかわかりませんが、下記1), 2)があると、ヴェルビエ~グルーベンまで完全に網羅されます。

    1) Hiking Map, 1/25000, Val de Bagnes Verbier
     ヴェルビエを中心としたバグネ(バーニュ?)谷周遊コース用なのですが、アローラまでを記載してあります。



    2) Hiking Map, 1/25000, Val d'Anniviers
     アニビエール谷全域と、レ・ズデール、グルーベンまでを網羅しています。




     上記2つは古いので、現時点では以下の新しい3つの地図しか入手できないかもしれません。 上2つと比べると、ほぼ同じエリアなのですが、多少欠けている部分があります。

    3) Hiking Map, MPA TopoRando, 1/25000, No.12, Verbier St-Bernard. [29.80SF]



    4) Hiking Map, MPA TopoRando, 1/25000, No.11, Val d'Herren. [29.80SF]



    5) Hiking Map, MPA TopoRando, 1/25000, No.11, Val d'Anniviers. [29.80SF]




     マッター谷は、以下の新しい地図が有用です。 なお広域地図として、ツール・ド・モンテローザ(TMR)と, ツール・マッターホルン(TM)については、各々別途専用の地図があり、ここにもマッター谷が出ていますが、これらは別途紹介します。

    6) Hiking Map, RV, 1/25000, No.4, Grachen St. Niklaus.



    7) Hiking Map, RV, 1/25000, No.7, Zermatt.

      


  • 2013年05月08日 Posted by matterhorn2 at 14:02Comments(0)山の情報

    360°の極上展望 ゴルナーグラット

    マッターホルン:ツェルマット ゴルナーグラット

     ゴルナーグラット(Gornergrat, 3100m)での360°の極上展望を紹介します。 

     まずは、南西側のマッターホルンです。



    <朝焼けのマッターホルン>

     これは、朝焼けのマッターホルンです。 日の出を迎えると、この一帯でまず最初にマッターホルンの頂上が輝き始めます。 赤い岩肌が徐々におりてくることになります。 このときは、上空の雲も赤く染まってくれ、幻想的な雰囲気を醸し出してくれました。
     なお、ゴルナーグラットから見えるマッターホルンは、東壁しかみえません。 形の良いツェルマットからの姿とは、ちょっと違ってますね。




    <早朝のマッターホルン

     しばらくすると、マッターホルン全体が明るくなり、そして周囲の山々にも日が差し始めます。 上の写真とは日が異なり、快晴の場合の写真です。 何度も行くと贅沢な悩みなのですが、快晴だと撮るものがなくなってしまいます。

     続いて、南側からです。



    <リスカム夕照>

     このリスカム(Liskamm, 4527m)の写真は、早春(5月初旬)に撮ったものです。 夕日を受けて輝いています。 実は、何度もここへきているのですが、夏の場合できれいな夕焼けに出会えたのは、ほんの少しです。 悪天ならしょうがないのですが、晴れてていても沈む夕日に雲がかかると、夕焼けは無くなってしまいます。 短い旅行期間で、夏の夕焼けの写真を撮れるには、かなりの幸運が必要です。




    <盛夏ブライトホルン>

     真夏の早朝のブライトホルン(Breithorn, 4159m)です。 夕方に比べて、早朝はすっきりした天気に恵まれることが多いです。 ホテルから真正面に見え、その巨大さから28mmでも精一杯です。

     次ぐは、北東側です。



    <ミシャベル山群上に輝く紅雲>

     早朝夜明け前、ミヒャベル(Mischabel)山群上空の雲が赤く色付きました。 ゴルナーグラットからだと、こちら側が日の出になります。 なので、山々は逆光になっています。 雲に朝日の光線の筋が現れています。
     



    <午後の光線で輝くミシャベル山群>

     早朝では逆光で見えなかったミシャべル山群を、午後の遅い光線で撮ったものです。 但し、撮影が5月初旬のため、展望台が全部雪で覆われていました。 左から、ドーム(Dom, 4479m)、ターシュホルン(Taschhorn4491m)、そしてアルプフーベル(Alphubel, 4027m)になります。 ドームは、確かスイス国内のみにある山の中では最高峰だったと思います。

     最後に北西側です。



    <紅雲広がる>

     早朝夜明け前、西側上空にあった雲が見事に赤く染まりました。 見えている山々は左から、ダン・ブランシェ(Dent Blanche, 4357m)、オーバー・ガーベルホルン(Ober Gabelhorn, 4063m)、ツィナールロートホルン(Zinalrothorn, 4221m)、そしてワイズホルン(Weisshorn, 4506m)です。
     何度もこれらの光景を見てきましたが、飽きることがないですね。 行く度に違った顔を見せてくれます。  


  • 2013年05月07日 Posted by matterhorn2 at 06:30Comments(0)ツェルマット

    日本人の多い山岳ホテル ゴルナーグラット

    マッターホルン: ツェルマット ゴルナーグラット

     ツェルマットから登山電車で行ける有名な展望台、それがゴルナーグラット(Gornergrat, 3100m)です。 このゴルナーグラットには、山岳ホテル(クルムホテル ゴルナーグラット、Kulmhotel Gornergrat)があるのですが、97年に始めて利用してから、もう延べ10日以上泊っています。 スイスを訪れる度に、旅の最後にここを利用してきました。 なので、ここから撮った写真は多量にあるのですが、あまりにも有名なので、少しだけ載せることにします。




    <クルムホテルとマッターホルン>

     ゴルナーグラットへは、ツェルマットから登山電車(GGB, Gornergrat Bahn)で約1hほどで来ることができます。 終点駅から目前にホテルの建物が見え、展望台はその裏側にあります。 駅からは、ゆるやかな登り道をホテルに向って歩き、エレベータでホテル入口階に登ります。 展望台へは、そこからホテル裏に回り、少し登ると着きます。 ここは、360°の展望で、周囲の氷河を頂いた4000m峰を全て見ることができます。 何度来ても、この展望には癒されます。




    <昔のクルムホテル>

     この写真は02年に撮影したものです。 上の写真と比べると、外観は変わっていませんが、ホテルの左側テラスの先にあった四角い建物がありません。 これは実はエレベータで、04か05年時の大改装後にできたものです。 昔は、ホテル入口まで、かなりの急坂を登っていました。 さらにこの大改装で、ホテルの内装は大幅な変化を遂げました。
     昔は、現在より小さな部屋が、各階にマッターホルン側とその反対側に並んでいて、共同シャワーが部屋外にありました。 ところが、改装後の部屋はマッターホルン側の片側だけになり、広く、そしてシャワー・トイレ付きになっています。 この結果、部屋数が減り、1泊の値段が上昇、そして2つ星を獲得しています。 でも、残念ながら食事の中身はほとんど変化していませんでした。 無論、変化していない、最高の景色代が入っているので問題はありませんが。。。 
     ただし、何度来ても宿泊者の約半数は、日本人です! さすがですね。




    <有名な展望: モンテローザ、リスカムとゴルナー氷河>

     あまりにも有名な展望です。 ゴルナーグラットから南側には、眼下にゴルナー氷河が横たわり、その先にモンテ・ローザ(Monte Rosa, 4554m)、リスカム(Liskamm, 4527m)、ブライトホルン(Breithorn, 4159m)、そしてマッターホルン(Matterhorn, 4478m)が並んでいます。 あまりの大きさに、とても1枚の写真に入れることはできないです。 写真は、そのうちのモンテローザとリスカムだけです。




    <登山電車とマッターホルン>

     ゴルナーグラットへは、写真の登山電車で登ってくるのですが、全般に進行方向右側の席の方が、良い展望に恵まれると思います。 なお、この写真も有名ですね。 大抵縦構図なので、横にしてダン・ブランシェも入れてみました。 なお、登山電車に限らないのですが、最新車両ほど窓が開かない場合が増えています。 写真を撮りたい人には、要注意です。  


  • 2013年05月05日 Posted by matterhorn2 at 09:14Comments(0)ツェルマット

    花畑に覆われたシェーンビュール小屋への道

    マッターホルン: ツェルマット ツムット谷

     シェーンビュール小屋(Schonbielhutte)からの展望に続いて、途中の様子、特に花畑に覆われた小屋への道を紹介します。




    <ツムット氷河脇の花畑とダン・デレン>

     ツムット氷河脇のモレーンには、花がいっぱい咲いていました。 写真は、背後にダン・デレン(Dent d'Heren)を入れて、モレーン脇の花畑を撮ったものです。 いい雰囲気が出ていると思います。 ここは、一面タンポポの群落で覆われていました。




    <ツムット氷河脇の花畑>

     さらに、モレーンの花畑に近づいて撮ってみました。 何種類の花が咲いているのでしょうか? 
     一帯が、多様な花々で溢れかえっていました。 




    <マッタホルンと滝>

     ツムットの谷底から登る途中、ツェルマットでは珍しい滝の脇を通ります。 ちょうどマッターホルンの真北になるので、振り返ると、マッターホルン北壁が真正面に見えることになります。




    <シュワルツルゼーからツムット氷河に下る>

     シュワルツゼーまではテレキャビンとロープウェイを乗り継いで来て、歩きはじめました。 シュワルツゼーの展望は良く紹介されていますので、その先をツムットに下るところで、上の写真を撮りました。 写真の谷底まで下り、氷河沿いを左手に向かって登って行きます。 ここからだと、ダン・ブランシェがほぼ正面に見えます。  


  • 2013年05月02日 Posted by matterhorn2 at 20:45Comments(0)ツェルマット

    4000m峰に囲まれた奥座敷 シェーンビュール小屋

    マッターホルン: スイス ツェルマット

     フリュアルプ小屋に続いて、ツェルマットの奥座敷、シェーンビュール小屋(Schonbielhutte)を紹介します。
     この小屋は、02年にオートルートを歩いた後寄りました。 地図を眺めていて、ツィナールのグラン・ムーンテ小屋と同様に、その周囲が4000峰に囲まれていて、凄い展望が期待できそうだったからです。 このときは、シュワルツゼーからツムット(Zmutt)に下り、ツムット氷河谷の脇のモレーンをさかのぼりました。 このモレーンが花だらけだったのを覚えています。
     また、ツムット谷から見るマッターホルンが、いつもの見慣れた形とは全く違っていたのには驚きました。 では、早速シェーンビュール小屋と、マッターホルンの展望を紹介しましょう。




    <シェーンビュール小屋とマッターホルン>

     この写真は、小屋を前景にマッターホルンを撮影したものです。 この通り、見慣れたマッターホルンとは、全く違うことが分かると思います。 西壁(右側)と、北壁(左側)が少し見えていることになりますが、あまりカッコよくないですね。




    <シェーンビュール小屋とミシャべル山群>

     この写真は、小屋と歩いてきた東側方向を撮ったものです。 ツェルマットの谷越しに、ミシャベル(Mischabel)山群が見えています。 リンプフィッシュホルン(Rimpfischhorn, 4199m)ストラールホルン(Strahlhorn, 4190m)だと思います。




    <小屋からのダン・デレン>

     この写真は、小屋から南西方向目前に見える、ダン・デレン(Dent d'Heren, 4171m)です。 ほぼ切り立った北壁が、白く輝いています。 翌朝、このピークから日が差し始めました。
     なお、地図で見ると、この小屋から北側にはダン・ブランシェ(Dent Blanche, 4357m)が間近にあります。 ですが、小屋からは前の岩尾根が邪魔をしていて見えません。 ここからさらに氷河脇を登らないといけないようです。




    <小屋付近からのマッターホルン>

     小屋の少し手前で撮った、マッターホルンの写真をもう一枚紹介します。 やはり何度見ても、別の山としか思えないですね。 朝日は北壁の頂上にあたるだけなので、 撮影には夕方が良いです。 でも、泊まった日は雲が多過ぎて夕焼けはほとんど見られませんでした。 これは次回にお預けですね。  


  • 2013年05月01日 Posted by matterhorn2 at 19:09Comments(0)ツェルマット