たまりば

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TMR:食のイタリアらしい6コースの夕食がでるフェラロー小屋で食べ過ぎ警報

 マッターホルンの直ぐ南にあるイタリアの街がブルイーユ・チェルビニア。ここから、チメ・ビアンケ峠を越えて、次のアヤス谷へ、長―い道を下って行くと、Resyというところに2つの小屋がある。その一つがフェラーロ小屋(Rif. Ferraro)。

 奥深い谷間にあるので、開けた南側の谷下部しか展望けど、TMRでは、必ず利用される小屋の1つだ。ここで、夕食で大変な目にあった。とは言っても、うれしい誤算なんであるが。。。

それは、夕食の量がとんでもなく多いこと!

通常、3から4コースが主流なのであるが、ここは少なくとも6コース!
メインが5番目で、遥かに遠いのです。
全量がよくわからず、始めに食べ過ぎて、最後は。。。
ヨーロッパ人でもとても食べきれない。



<前菜の一つ、生ハムに融けたチーズかけ>

メインにたどり着くまでが、全て前菜だとすると、何と4種類以上出てきた。
①ほうれん草のキーシュ(仏語です、7-8㎝)、小さな黒パンにソースのせ
②生ハムの融けたチーズかけ、生ベーコンに栗のあんかけ
③パスタ:ラビオリ(無論パルメザン付き)
④野菜コンソメスープ
どのメニューも、好きなだけ自分の皿に取って食べるスタイル。各々をどれだけ食べればいいのか不安になる。でも、少なくとも給仕された皿は、各テーブルで何とか空にしてゆく。。。
そうそう、イタリアでは、パスタは前菜なのです! 通常、これを食べ過ぎるとメインにたどり着けなくなるのだけど、パスタでもう腹9分をこえているような。。。



<小屋では珍しいラビオリのパスタ>

 どれもこれも超旨い。時間が十分あるので、ゆっくり食べる。すると、お腹の中に入ってゆく。無論、長時間歩いた後なので。



<ようやくメインに、子豚のロースト野菜ソースかけ>

 メインは、何と子豚一匹分のロースト! 各テーブルに取り分けられた。さらに、別途温野菜の盛り合わせまでついてきた。他に人は避けていたが、この薄皮が美味いのに、と皮付きの部分をもらってしまう。

 最後のデザートは、小さな3㎝ぐらいのシュークリームの盛り合わせ。苺や、チョコなどいろいろな味が楽しめる。好きな数食べていいのだけど、もうこの段階になると、お互いが譲り合って、なかなか無くならない。お腹が苦しいのなんの。。。



<チョルテンはためくフェラーロ小屋>

最後に小屋の外観を。
小屋の人がネパールの高峰登山隊員だったらしく、ネパールの写真や物品が至る所に飾られていた。小屋の内外にはためくカラフルな旗は、チベット仏教のチョルテンだ。
  


  • 2014年08月27日 Posted by matterhorn2 at 23:15Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    TMRを一気に歩きヘロヘロに まずはテオデューロ峠から

     少し間が空きましたが、先週から約1週間かけて、ツール・モンテ・ローザ(Tour Monte-Rosa, TMR)のイタリア側からスイスのサースフェー付近まで、一気に歩いてみました。久々の晴れ続き、とは言っても直ぐに雲が出て、山々が見えなくなる日が多いけど、展望は一部諦めて歩いたのです。
     しかし、あまりの上り下りの長さに、最後はヘロヘロになってしまいました。それに、途中アラーニャへの下りでは、完全なガスの中を、多くの人が行くのについて行ってしまって、誤って別の道を下山、しかたなく再トライする羽目になり、余計疲れてしまったのです。

    TMRの代表的な長い部分を記すと、
    1)チェルビニアのテオデューロ峠(Theodulpass, 3295m)から隣のアヤス谷のResy(2066m)へ、最下部は1900m台。とにかく長い下り。
    2)グロッソネイ谷のStafal (1814m)から、Olen峠(2881m)を越えて、セシア谷のアラーニャ(Alagna, 1190m)へ。こちらは急な下りで1700m!
    3)アラーニャ奥のパストーレ小屋(Pastore、1575m)から、Turlo峠(2731m)を越えて、マクニャーガ(Macugnaga, 1327m、最下部は1200m台)へ。ただただ長い!
    4)最後に、マクニャーガからスイスとの国境モンテ・モロ峠(Monte Moro、2870m)を越えて、ダム湖を経てSaas Fee (1772m)へ。登り1500m。

     2)と4)は、各種ケーブルやバス等で途中短絡や小屋停滞可能なのですが、3)は、一日で一気に歩くしかないのです。現地コースタイムで約7-8h!。また2)では、2度も下山。全てを一気に歩くのは、とても無理でした。4)でとうとう最後にケーブルを使ってしまいました。。。

     では、まずテオデューロ峠にあるテオデューロ小屋(3301m)付近の様子からです。
     ここは、マッターホルンとクライン・マッターホルンとの間の鞍部にある峠で、イタリア側からだと一般登山道で来れます。今年の夏はとても寒いので、高所の残雪が多いのですけど、一応アイゼンは不要でした。



    <テオデューロ峠からのテオデューロ峠小屋とマッターホルン>

    テオデューロ峠自体は、整地された雪道上にあり、また付近は夏スキーのピステなので、人工物が多く、ちょっとショックでした。
    ここからは、小屋と共にマッターホルンの東側が見えますが、ピステ用のガードが邪魔ですね。
    左下に伸びるのが、雪の少なくなったピステ、ここを下って行く。



    <テオデューロ峠からテスタ・グリジア方面を見上げる>

    イタリア側からロープウェイで来れるのが、テスタ・グリジア(3450m)。夏スキー場!
    氷河上にピステ(左手)が作ってあり、その横にリフトが。。。 ここと、スイスのクライン・マッターホルンの展望台とが、スキーリフトで繋がっています。なので、スキーヤーなら、自由に国境を超えることができるのです。目線をそのまま北側(左)に向けると、スイスのガンデック小屋方面、でも氷河上にピステ伸びている。。。
    書き忘れていたけど、ピステは、雪上車で常に整地しているのですよ。
    なので、氷河上に、リフトと共に道ができている感じですね。



    <イタリア側からテオデューロ峠に向う登山者>

    イタリア側からは、結構沢山の人が峠に向かって登ってきます。
    皆、峠越えでスイスに向かうのだろうか?
    見ていると、何の躊躇もせず、どんどん越えてゆく人達もいる。
    気温は零下!、風も強く、じっとしていると物凄く寒かったです。  


  • 2014年08月26日 Posted by matterhorn2 at 22:37Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    TMR:氷河上のテオデューロ峠越えをマウンテンバイクで

    わずかな好天の合間をぬって、ツール・モンテ・ローザ(Tour Monte-Rosa, TMR)の核心部でもある、テオデューロ峠(Teodulopass, 3295m)越えの氷河ルートを見に行ってきました。ところが、その峠をマウンテンバイクで越えようとしている人を発見! 何なんでしょう?

    テオデュール峠は、マッターホルンとクラインマッターホルンの間にある鞍部で、標高3295m、通常ツェルマット側のガンデッグ小屋(Gandegghutte, 2939m)から登り始め、約2h程度のコースとなってます。無論、ツェルマットの規定では、氷河上ルートの歩行には、ガイドを付けないといけないことになっているのですが。でも、ともかく自分の目で見てこようと。。。



    <氷河ルートの取り付き点付近>

    ガンデッグ小屋から岩場を約30分登ると、ついに地図上の氷河の取り付き点につきます。
    ここから眺める氷河ルートは、本当に平らに見える。ルートは、ここから左手奥の暗部に向かうのですが、取り付き点付近から下部は、氷河上の雪が溶け、表面の氷や小さな裂け目(クレヴァス)が顔を出していました。本日ここの気温は零下、そしてかなりの強風。一応、少し氷河に近づいてみました。雪の部分はいいのですが、氷がむき出しの部分、太陽が当たっている所は表面が溶け、つるつるに。そして、そっと足を載せてみると、凍っていた薄氷を踏み抜きました! もし下にクレヴァスがあったらと、ぞっとした次第。



    <マッターホルンを背に、氷河上を自転車が登る>

    さて、ここから右手を見ると、氷河越しにマッターホルンが良く見えます。と、そのとき氷河上を動く人達がいました。何と、マウンテンバイクで氷河上を登っているのですよ(左下の豆粒)。



    <本当に自転車だ!>

    これが、その人をアップにした写真。
    途中からは、押していた自転車に乗り、本当に漕ぎ始めたのです。
    やはり、こちらにはすごい人達がいる。
    ただ、クラインマッターホルンからここまで、夏スキーのゲレンデがある。
    実は、このゲレンデ上を登っているようです。
    実際、この辺は索道が多く、人工物の無い写真を撮るのが難しいのです。



    <見晴らしのいいガンデッグ小屋>

    最後に、TDCの氷河ルートの起点となる、ガンデッグ小屋を。
    氷河に挟まれた、岩稜の上に立ち、とても見晴らしがいい。
    左手背後の尾根には、小さくゴルナーグラットのホテルの建物も見えていました。
      


  • 2014年08月18日 Posted by matterhorn2 at 23:20Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    TDC ミレ峠小屋での素敵な出会い

    ミレ峠小屋で、朝夕テーブルを一緒に囲んだ人たちと友達になれた。
    経験的には、やはりヨーロッパ、特にスイス、フランスの人達は対応が良い気がします。遥々アジアの東の果てからきた自分を歓迎してくれるのです。

    今回、偶然目の前に座った家族(父と娘)との会話が楽しかった。下手な英語に合わせてくれたのも助かっているのですが。。。 二人は、チューリッヒ在住のスイス人、4時間かけてここまで来て、登ってきたそうだ。娘さん(クラウディアさん、Claudia)は、学校の先生をしていて、何と日本の歌“桜”を教えているそうです。それも日本の歌詞で。。。 ちょっと驚いてしまった。また、父親(ヴェルナーさん、Werner)は陽気で、実に楽しい。
    朝食後別れる前に、何とクラウディアさんが、私のメモ帳に、イラストを描いてくれたのです。どうもありがとう。
    素敵な父娘でしたよ。



    <食事後のテーブル風景>
    1つのテーブルに7人が座ってます。夕食時は3コースの1食ごとに、みんなで取り分けるのです。手前の右端が私の席。同じテーブルで、左端の青い半袖服を着ているのが、父親のヴェルナーさん、右の青い服の女性がクラウディアさん。皆さん、ドイツ語で盛り上がっていました。奥の4人Gr とは、次の小屋でも一緒。



    <とてもチャーミングなクラウディアさん>

    チューリッヒで教師をしているクラウディアさん。
    私の下手な英語に、一生懸命合わせてくれた。
    どうもです。。。




    <私のメモ帳に書いてくれたイラスト>

    可愛らしい牛が、日本の“桜”を歌ってます。
    朝食後のちょっとした合間に書いてくれました。
    どうもありがとう。
    Thank you, Claudia-san!
      


  • 2014年08月16日 Posted by matterhorn2 at 23:25Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    TDCで素敵な小屋を発見 好展望のミレ峠小屋

    話を少し戻します。
    ツール・デ・コンバン(Tour des Combin、TDC)を歩き始めて最初の山小屋が、ミレ峠小屋(Cabane Col de Mille)。これまで、全く行く機会がなかったのだけど、ついに、この小屋が私の記憶の1ページに加えられました。

    行ってみると、外観がこれまでの写真と異なっていました。木彫だったはずなのに、グレーのトタンで覆われている。中に入ってみると、何と室内の全てのテーブルや壁の木が新品に見える。なので尋ねてみると、この小屋、今年リニューアルオープンしたばかりとのこと。実にラッキーだった。

    場所は、グラン・コンバンから北北西に伸びる大きな尾根の端部。西にはモンブラン山群が、東にはヴェルビエの街が良く見える。そして、最も驚いたのは、主峰グラン・コンバンのピークが見えていること。氷河を頂く前山の吊り尾根の間に、ちょこんと頭を出してくれている。素晴らしい。。。

    でも、小屋に着いた頃には雲が増え、夕方は何も見えなくなった。でも、翌朝日の出前、上空は雲に覆われていたが、山々が全容を現してくれた。そして、わずか10分ぐらいのことだけど、モンブラン山群が朝日で輝いてくれたのです。



    <ミレ峠小屋とモンブラン山群>

    小屋の背後は、モンブラン山群。ヴェルビエに比べて間近に見えるのがとてもいい。でも、主峰モンブランは、山群の背後に隠れていて見えないのです。その代り、モン・デラン(Mont Delen、やや左手の氷河の山)やアルジェンチエール針峰(Aig. Argentiere、次の写真に)がとても目立っています。



    <小屋付近からのモンブラン山群>

    早朝日の出前、モンブラン山群、全ての山々がくっきり見えた。でも、上空は雲だらけ。
    でも、淡い色付きで、とてもいい雰囲気です。その後、中央付近に見えるアルジェンチエール針峰(中央の氷河を頂いている山)が、一瞬だけ輝いてくれました。日の出前の空を見ても、諦めずに起きてみるものです。



    <小屋と、グラン・コンバンとモン・ヴェラン>

    早朝、小屋から直ぐ近くの丘に登ってみた。すると、小屋の背後に、グラン・コンバン(左)とモン・ヴェラン(右)が薄明の中で、くっきりと見えていた。小屋はまだ眠りについたまま。グラン・コンバンのピークは、アーチ状の前山吊り尾根の上に浮かぶ、小さな白い丘状の部分。実は、これらは4kmぐらい離れているのです。小屋が、グラン・コンバンから10km以上離れているので、頭だけが飛び出してくれてるのです。なお、日の出後30分もしないうちに、一帯は一端ガスに覆われてしまいました。。。
      


  • 2014年08月15日 Posted by matterhorn2 at 23:20Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    ツェルマット:ラクレットも出てくるフォルクローレ・フェスティバル

    ツール・デ・コンバン(Tour des Combin、TDC)を歩いた後、一気にツェルマットに移動しました。ところが、TDCの最終日からまた悪天になっていて、ツェルマットには4日間は滞在になりそうです。これから、ツール・モンテ・ローザ(Tour Monte-Rosa, TMR)を歩こうと考えていますので。。。 でも、今年は天気だけではなく、膝の調子がかなり悪化気味、 何とかもってほしいのだけど、どうなるやら。

    さて、ツェルマットに来た日、昼ごろより雲間に日が差すほどの回復が見られました。ツェルマットの街は、ちょうどお祭り騒ぎ、民族衣装や仮装の人達のパレードが、街中を練り歩いていました。道の周囲は、見物の人で溢れかえっています。さらに、教会前のスペースや、運動場の広場では、種々の演奏などの催しで、これまた物凄い人だかり。テントの出店もあり、ソーセージやラクレットなどを売ってました。無論、ビールもです!
    その様子を少し紹介しましょう。



    <ラクレットを作ってるところ>

    ラクレット料理は、ゆでたジャガイモや、ピクルス、ラッキョウ(まさにです)などに、加熱して溶かしたチーズをつけて食べる料理。
    フォンデユと共に、スイスの伝統的料理です。
    下の写真で溶けた(一部焼けた)チーズの表面をそぎ落として皿に載せます。



    <ラクレット専用のチーズ加熱器を発見>

    チーズは、専用の調理器具で加熱? いや焼かれ、溶かされます!
    何と、丸いチーズ(半円分)を載せて、上から直接火であぶるのですよ。写真のチーズの上にある鉄棒の上から、炎が出てました。表面だけを溶かすためなのでしょうね。
    レストランでは、加熱直後の融けたチーズを、
    代わる代わる持ってきてくれるのですけど、屋外では豪快です。



    <華やかな民族衣装を着て>

    どうやら、様々なグループが参加し、趣向を凝らしているらしいです。今年は、46回目。夏のツェルマットのイベントとして定着しているようです。先頭の子供たちの後ろでは、音楽に合わせて、皆が踊っています。



    <アルプホルン軍団登場>

    今度は、アルプホルンを担いだ人達が登場。
    所々で、Grの何人かが立ち止って演奏してました。何度聞いてもいい音色です。
    やはり、アルプスによく合ってますね。



    <消防士軍団の登場>

    昔の消防士の衣装で、壊れかけたポンプ車を引き回していました。
    わざとらしく、水漏れするのですよ。。。



    <スポーツ広場が大宴会場に>

    テニスやサッカーなどができる人工芝の多目的グランドが、大宴会場に代わって居ました。背後の右奥に、マッターホルンの裾が見えています。残念ながら、全容は見えていません。。。
      


  • 2014年08月14日 Posted by matterhorn2 at 23:18Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    聖がつく村々を巡る グラン・コンバン周遊

    ツール・デ・コンバン(Tour des Combin、TDC)の一部は、実は古くからの巡礼道。
    最近知ったのだけど、イギリスのカンタベリーからヴァチカンに至る、長大な巡礼路の一部分なのです。これを教えてくれたのは、オルジエールに向かう電車の中で偶然出会った日本人の女性、グラン・サン・ベルナール峠を歩いて越えるのが目的だとか。。。どうもありがとう。

    峠を挟んで、スイス側に、ブール・サン・ピエール(Bourg St Pierre)、イタリア側にサン・レミー(St Rhemy)がある。どちらも、Saint(聖)の名を冠するのです。今回は、峠と共にTDCとして両方を歩き通しました。



    <イタリア側のサン・レミー村>

    小さな村、サン・レミー。
    村手前の橋から撮ったものです。
    さっさと歩くと、ものの5分で通り抜けてしまう。
    ほとんど店がなかったけど、Barだけはあります!



    <サン・レミー村の交差点、TDCのマークが>

    村の中心部付近ある交差点、建物の石壁にTDCの道標があった。
    イタリア側には、各所にTDCのマークがついていて、分かりやすいのです。
    でも、スイス側にはTDCマークがほとんどないのです、なぜだろう?



    <スイス側のブール・サン・ピエール村>

    これも、小さな村だ。
    メインの車道からは離れている。
    サン・レミーよりは、十分大きいのだけど、
    こちらも中心部には店が何もない!
    でも中心部にAubergeが2件、村はずれの広い車道沿いにホテルが2件ある。
    また、どんなに小さな村でも、教会がある。
    なので、遠目には皆似たような景色になってまいます。



    <何とも人気のないブール・サン・ピエール村>

    平日の日中は、皆他所へ働きに出ているのであろう。
    時折、お年寄りが歩いているのを見かけるだけだった。

    TDCの公式サイトでは、このブール・サン・ピエールが、周遊の起点になっている。でも、店他が何もないので、我々にはちょっと不便。やはり、スイスのマルティニ(Martigny)かオルジエール(Orsierre)、イタリアのアオスタ(Aosta)になるのだろうと思ってます
      


  • 2014年08月12日 Posted by matterhorn2 at 21:04Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    巡礼の道:グラン・サン・ベルナールのホスピスに泊まってみた

    グラン・コンバンを巡るツール・デ・コンバン(Tour des Combin、TDC)、
    今回オートルートのシャンペからヴェルビエ間の谷底ルートの代替えとして歩いてみました。5泊6日かけて、イタリアのサン・レミー(St Rhemy)から、グラン・サン・ベルナール峠(Col du Grand St Bernard)、Bour St Pierre、Mille小屋、Panossire小屋、Mauvoisinダム、そしてLouvie小屋を経てVerbierに行くコース。イタリア側はTDCのおまけです。

    でも、天気は予想通り、まあまあというところです。日中は5日晴れたのだけど、朝夕方曇りか雷雨で、夕焼けはゼロ、朝焼けは1.2日という感じです。0.2は、約10分間だけ見れたので。。。 本当にあまり良くないのです。気温も低いまま。

    では、始めにやはり、巡礼者も利用する、グラン・サン・ベルナール峠(Col du Grand St Bernard)のホスピスから。
    これまでは、この峠にあるホテル(Auberge)を利用してたのだけど、今回はやはり本物のホスピスを味わうため、伝統的なホスピス側のドミトリーを利用してみました。
    結果は、とても素晴らしく、ホテル側よりとてもいい!
    さすがに、客層は山屋よりも、巡礼の人々が多かったですが。



    <霧に隠れるホスピス>

    峠のスイス側に、教会を含む伝統的なホスピス(左端)と、ホテル(右奥)、そしてセントバーナード犬の飼育施設兼博物館(ホテルの裏)が並ぶ。ホスピスは、現在外装の修理中だった。霧のため、いい雰囲気になってます。



    <ドミトリー部屋のある上階の廊下>

    宿泊予約した人とのみ、上階(3F、4F)に入れる。
    そこには、荘厳な廊下があり、ドミトリー部屋などが並んでます。
    シャワー、トイレも数が多く、ありがたいですね。
    外壁同様、白い壁で統一されてます。



    <恒例のウェルカム・ティーによるおもてなし>

    ここは、到着すると、まずブラザー(右奥の人)によるウェルカム・ティーのサービス。
    これが独特で、茶碗に高い位置から注ぐのです。無論、こぼれません。
    この写真が、ホスピスのパンフに載ってます。


    <セントバーナード犬飼育施設>

    グラン・サン・ベルナール(Grand St Bernard)を英語読みすると、セント・バーナード。そう、セントバーナード犬の発祥地なのですね。これまで、峠を越える沢山の人々を助けてきたわけ。ナポレオンが越えたのでも有名ですね。
    でもこれまで、飼育施設のある博物館には入ったことがなかったのだけど、何とホスピス宿泊者には、無料の入場券をくれたのです(ホテル側にはない)。なので、行ってみました。やはり、でかいですね。施設内なので、有名な樽の首輪はつけてませんでした。



    <宝物館の十字架>

    ホスピスの1Fには、教会と共に、宝物館があります。
    金の十字架や聖杯がいっぱい並んでました。
    これは、常時無料で見られます。



    <とても美味しい:牛肉煮込みとライス>

    そして最後に夕食。
    無論、3コース。メインが牛肉煮込みとライスでたっぷり食べられた。
    1泊2食付きで48CHF、通常山小屋が70CHF弱なので、とても安いのですよ!

    なお、さすがにホスピスなので、
    朝昼晩にお祈りの時間が設けられています。
    このため、朝食がお祈りの後で8h~と遅いのが、山屋としては唯一の難点ですね。
    他は、最高です。
      


  • 2014年08月11日 Posted by matterhorn2 at 19:24Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    静けさ漂うシャモニの苔むす原生林

    昨日、ついにシャモニを離れました。
    ただ今、スイスのヴァレー州のオルジエール(Orsiere)にいます。
    目的は、明日から5日間、グラン・コンバン(Grand Combin )の北側を歩くため。でも天気が良くなるかというと、細あらず。。。 
    もう、8月なのに、気温も低く、やはり雨ばかり。
    今日まで2日連続の雨だったのだけど、明日から回復に向かい、今週末までまあまあという予報、あくまで好天の晴れではなく、雨の確率が小さい?ので、もう我慢できず、歩きます。
    さて、どうなるでしょう。。。

    では、本題の記事に。
    悪天続きで、高所に上がる気にならないので、
    ふと、シャモニのホテルのオーナーに教えて頂いていた、
    シャモニ谷のハイキングコースを思い出しました。
    場所は、レ・プラから南のちょっと入ったところ。
    すると、そこには原生林が広がっていたのです。
    まるで八ヶ岳の白駒池付近のようで、
    苔むした感じがとてもいいのです。



    <苔むす原生林>

    一歩原生林内に入ると、苔に覆われた、
    緑一面の世界に入れます。
    小さな沢もあり、なんか氷河頂く高峰群の光景と差があり過ぎです。
    でも、とても日本的でいい。



    <木漏れ日差し込む原生林>

    苔の合間には、シダ類も繁茂しています。
    アルプの緑だけでなはいのですね。
    所々、こもれ日が差し込みます。
    これもいい感じです。



    <雨後のキノコで一杯>

    食べられるかは別ですけど、
    あまりの雨の多さからか、至る所にキノコが生えていました。
    また、地面をよく見ると、ブルーベリーの実が既に少し赤くなりかけています。
    あと、半月もすれば、一面紫の実で埋まるのかもしれません。
    もう駆け足で秋がやってきてしまうのかな。。。
      


  • 2014年08月04日 Posted by matterhorn2 at 03:22Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス

    氷河崩壊の爆音と共に シャモニのジャズ・フェスティバル

    久々の投稿です。

    一瞬の好天を探し、TMBを回っていました。
    でも、また悪天続きで、どうしようないです。

    ようやく、夏本番と思っていたら、また逆戻り。
    本当に寒い! 朝は10度以下、天気の良い日で日中で0度越え。
    昨年は30度越えだったのに。。。
    時々現れる晴れ間をぬって、山々に出かけている感じです。

    今日で7月も終わり。
    この約一か月の間で、モンブラン山群が完全に見えた好天の日はわずか7日間程度。
    20年ぶりの悪天だそうです。
    20年前の7月は、雨天が26日、これに次ぐひどい状況とのこと。
    短期で来ているツアーの方々の中には、
    全くモンブラン等の山々を見ていない人も多いみたいです。
    とても残念なことです。

    さてシャモニでは、
    7月末、
    ジャズ・フェスティバルが開催されています。
    その名も、「COSMO JAZZ」
    高峰と共に、宇宙を感じるコンサート!
    シャモニの街中だけではなく、各種ケーブルで行ける高所で、
    氷河を頂く山々を背景に、日替わりで場所を変えてジャズコンサートが開催されています。
    そこで一瞬の晴れ間に、グラン・モンテの途中駅から歩き、
    アルジェンチエール氷河が目前に見える突端で開かれたコンサートを見てきました。



    <シャルドネ針峰下で行われたジャズコンサート>

    標高2100m付近、シャルドネ針峰直下、
    アルジェンチエール氷河の末端が見える、アルプと岩場でのコンサート。
    背後の山がシャルドネ針峰、右上から氷河が落ちてくる。
    時折、末端氷河が崩落し、轟音を立てます。



    <ピアノと共にトランペットが鳴り響く>

    軽快なリズムで、ピアノ、トランペット、そして打楽器(右端)が鳴り響く。
    写真では見えにくいけど、座っている椅子が打楽器。
    この打楽器、四角ダダの椅子に見えるのだけど、
    たたく位置で、様々な音を出してくれる。
    これが、また良く響くのです。



    <振り返ると1000人以上の観客が>

    ロープウェイ中間駅から歩いて、登りで30分はかかる氷河末端展望台。
    ここに、約1000人以上の観客が詰めかけた。
    通常20分間隔のロープウェイが、休む暇もなくフル稼働。
    でも氷河を頂く山々を見ながらの生演奏。
    感動ものでした!
      


  • 2014年08月01日 Posted by matterhorn2 at 05:11Comments(0)2014 ヨーロッパアルプス