赤壁ワイズホルン プチ・ムーンテ小屋から

matterhorn2

2013年03月10日 10:00

                            オートルート(オプション):スイス アニヴィエ谷
 

 プチ・ムーンテ小屋(Cabane du Petit Mountet, 2142m)からの展望を。

 小屋からは、谷を挟んで真正面にワイズホルン西壁が見えます。 でもこのワイズホルンは、その名の「白い角」とは違い、ここからは、かなり大きな黒っぽい岩壁にしか見えません。

 ワイズホルン(Wiesshorn, 4506m)は、実はほぼ三角錐状の形をしていて、今見せている西壁の他に、あとは北東壁と南東壁があります。 「白い」の由来は、この北東壁が頂上まできれいな氷河に覆われていて、真白に見えるからであろうと思われます。 残りの南東壁は、岩と氷河で半々という感じで、これはツェルマットで有名な展望地ゴルナーグラットからよく見ることができますね。 いずれ、この真っ白に見える山容を別途紹介します。

 では、このワイズホルン西壁の輝きをお見せしましょう。




<赤壁ワイズホルン>

 日没直前に、最高のドラマが訪れました。
 この日の夕焼けは、はじめは赤くならずに途中で終わったため、一端諦めかけたのですが、日没直前に本当のドラマが訪れました。 おそらく、一端太陽が雲に隠れたためのようでした。
 一度暗くなった西壁が、突如真っ赤になったのです。 とても興奮しました。




<輝くワイズホルン>

 小屋到着時は、雲に覆われていたワイズホルンが、夕食後の午後8時ごろ、ついに全貌を現しました。
 夕焼けになる前、谷全体に午後の遅い光線があたり、いい感じになっています。 こちら側から見るワイズホルンは、氷河が少ないため、やはり白いというよりは、黒い山に見えます。




<小屋裏から谷奥展望>

 翌日、週発前、小屋から谷奥を眺めたものです。
 上方の白いピークは、グラン・コーニエになり、左手にツィナール氷河の谷が見えます。グラン・ムーンテ小屋へは、この氷河の谷の対岸を登ってゆくことになります。 そして、小屋は左手の岩壁を左に回った裏側辺りにあります。

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