TMR:長閑なアヤス谷最奥の地 レシー

matterhorn2

2015年02月05日 13:42

アヤス谷(Valle d’Ayas)の最奥には、
サン・ジャック(Saint-Jacques, 1745m)という村がある。
でも通常、翌日の峠越えに備えて、ここまで下らない人が多い。
町の北東の標高約2000mのところにレシー(Resy, 2066m)というアルプがあり、
この斜面に2つの山小屋があるからだ。標高差約200mのアップダウンを省略できる。

以前、この中の1つの小屋(Rif. Ferraro)を紹介した。
あまりの食事の量にまいってしまった小屋だ。
いくら美味しくても、あまりに多いと少々辛い。。。 
もう1つの小屋は、Rif. Guide Frachey。
ほぼ隣接しているので、どちらかは空いていると思う。
私が利用したときは、イタリアの祝日で満杯だった。
始めは、天井の高さが低くて立って歩けない、
屋根裏の大部屋になってしまった。
でも、たまたまキャンセルがあり、寝る前には、
ゆったりしたベットルームの小部屋に移れ、ほっとした。

小屋からは、南側が開けていて、
アヤス谷が蛇行しながら南方へ続くのが見下ろせる。
北側の高峰群は前山が邪魔して全く見えない。
長閑な谷を見下ろしながら、落ち着いた雰囲気を味わえるのがとてもいい。

ここら一帯は、イタリアのアオスタ谷州の北部で、とても谷が深い。
もし、バス等で来ようとすると、とても大変。
アヤス谷だけでなく、実は隣のグロッソネイ谷、
その隣のアラーニャのあるセシア谷も同じだ。
これらの3つの谷では、北部の谷奥に、
お互いの行き来できる車道がないのである。
でも夏季には、それらを繋ぐ索道が動いている。
これを利用すれば、各谷を簡単に行き来できる。
TMRでもこれを利用でき、実は2-3日分の歩きを短縮できてしまう。
これを利用するか、全てを歩くかは、体力と時間次第かな。。。



長閑なレシーのアルプ



賑わう山小屋前にて



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