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オートルート終了 スネガからのマッターホルン
オートルート: スイス マッター谷
オートルートの終着地としては、ケーブルカーを利用できるスネガ(Sunnegga, 2288m)を選んだのですが、先の記事ではガスっていて何も見えなかったので、別の日に訪れたときの様子を紹介します。 これで、オートルートは完了です。
<ステリゼーからのマッターホルン>
スネガの近くに、マッターホルンが投影する小さな湖、ステリゼー(Stellisee, 2537m)があります。 このブログの最初の投稿写真も、ここからの眺めです。
この湖畔にはワタスゲが少し咲いていましたので、 これを前景に逆さマッターホルンを撮ってみました。 ここへは、早朝早めにくれば、このような景色をみることができるでしょう。
<スネガからのマッターホルン>
スネガからのマッターホルンです。 やはり、マッターホルンは北東方向から見るのがいいですね。 スネガは、ツェルマットと同様にマッターホルンからは北東方向に位置していて、実に形がいいです。
<スネガからのマッターホルン>
手前の谷を入れて、少し広く撮影してみました。 下に見える建物は、フィンデルン(Findeln)村です。 この村の古い建物を前景にマッターホルンを撮った写真が有名ですね。 またスネガから、下のフィンデルン村経由で、谷底のツェルマットまで下るハイキングコースも、よくガイドブックで紹介されています。
<ツェルマット駅前にて>
ついに、ツェルマット到着です。 フランス、シャモニからのオートルートもこれで完了です。
駅前からも、マッターホルンの先っぽが見えています。 電車で来ると、まずこの駅前から見上げて、意外な巨大さから歓声をあげることになります。 写真では、早朝で駅前が閑散としていますが、通常は人で溢れています。
2013年04月19日 Posted by matterhorn2 at 17:54 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
最後の道のりを終着地ツェルマットへ
オートルート: スイス マッター谷
ついに最後の道のりを終着地ツェルマット(Zermatt)へ向います。
あいにく天気が悪く、周囲の展望はありませんでしたが、急峻な山腹につけられたヨーロッパ道(ヨーロッパウェグ、Europaweg)をもくもくと歩きました。
<ターシュアルプの山小屋>
途中、ツェルマットから8~9km手前で、ターシュアルプ(Taschalp, 2214m)を通過します。 ここへは、谷底のターシュ(Tasch, 1450m)から、通常の車で来ることができるようです。 ツェルマット内では電気自動車のみですが。。。
ターシュアルプには1軒の山小屋、ターシュアルプヒュッテ(Taschalphutte)があります。 ここからは、対岸真正面にワイズホルンが見えるはずですが、今日は何も見えません。
またここから、山側の谷を遡ってゆくと、ターシュヒュッテ(Taschhutte, 2701m)にたどり着きます。 今回は、寄り道はなしです。
<ヤナギランが咲き乱れるターシュアルプ>
ターシュアルプ(Taschalp, 2214m)には、ヤナギランが咲き乱れていました。 時折ガスに覆われ、幻想的でしたね。 たまには、悪天もいいものです。
<落石避けがついた登山道>
ヨーロッパウェグの急峻さから、途中の土砂崩壊地帯で、写真のような落石防止フェンスが頭上に作られた道を通ります。 これがかはりの長さ(数百m)で、少々驚きます。
<急峻な山腹につくヨーロッパ道>
ヨーロッパ道の急峻さが伺えるスナップです。 時折、ロープ柵がつけられていました。
<煙る終着地ツェルマット>
ほぼ終着地ツェルマット到着です。 ここは、ツェルマットからケーブルカーで登れる、スネガ(Sunnegga, 2280m)から約1kmほど手前のTufterenというところです。 本来のルートは、ツェルマット(1615m)まで、ここから一気に歩いて降りるのですが、やはりケーブルカーの誘惑に勝てません。 ほぼ水平な道を、スネガに向かい、オートルート終了です。
次回は、最後にツェルマットの様子を、マッターホルンを中心に紹介しましょう。
2013年04月17日 Posted by matterhorn2 at 21:35 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
オートルート最後の小屋 ヨーロッパ小屋
オートルート: スイス マッター谷
では、ついにオートルート最後の山小屋、ヨーロッパ小屋(Europahutte)を紹介しましょう。
<ヨーロッパ道から見たヨーロッパ小屋>
ヨーロッパ小屋は、長いヨーロッパ道を歩き易くするために、比較的新しく建てられたものです。 これで、ヨーロッパ道を歩く人が増えたのではないかと思います。 でも写真のように、急峻な山腹にへばりついて建てられていて、さらに周囲が珍しく木々で囲まれています。 あまりの急峻さのため、放牧地にできなかったので、木々が残っているのでしょう。
山腹の急峻さから、周囲の展望は小屋のテラスからしか見ることができません。 だいたい小屋の床自体が岩場にテラス状に張り付けている感じですので。。。
<ヨーロッパ小屋のテラスにて>
小屋に着くと、恒例なのですが、テラスでまずは生ビール!! 多くの人が寛いでいますね。
<ヨーロッパ小屋からの展望1>
では、小屋からの展望を紹介しましょう。
まずは、小屋正面、マッター谷の対岸です。 やはり、ここからはワイズホルンが目立ちます。 でも、マッターホルンは見えず、お預けですね。
<ヨーロッパ小屋からの展望2>
次は、マッター谷奥方向です。 谷間からブライトホルン(画面左端)が見えますが、一部しか見えないですね。 ブライトホルンの右側に、小さな黒い突起が見えますが、これはロープェイで行けるクライン・マッターホルンになります。
ヨーロッパ小屋からの高峰展望は、ワイズホルンだけが良い感じですね。
2013年04月15日 Posted by matterhorn2 at 20:53 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
その名もヨーロッパ道を行く(2)
オートルート: スイス マッター谷
急峻な山腹につけられたトラバース道、ヨーロッパ道(ヨーロッパウェグ、Europaweg)からの展望を紹介します。
<ヨーロッパ道から見たワイズホルン>
まずは、マッター谷の対岸(西側)ワイズホルン側です。 南下する場合には、常にこのワイズホルを右手に見ながら歩くことになります。 また、画面やや左手には、ついに終着地のマッターホルンも見えています。
ところで、ここから見えるワイズホルンが、ほぼ真っ白なのがわかると思います。 アニヴィエ谷のツィナールからは、岩で黒っぽく見えていたのとは対照的ですね。 その白いホルンの名は、こちらから見た山容からついたものと思います。
<ヨーロッパ道から見た南側ツェルマット方面>
次は、南側の終点ツェルマット方向です。 マッターホルンも首を出しています。 マッターホルンの左の大きな山塊は、ブライトホルンになります。 本当に少しづつですが、マッターホルンが大きくなる気がします。 しかしながら、ヨーロッパ小屋に近づくと、標高が下がるためなのですが、マッターホルンは前山の後に隠れてしまいます。
また、写真ではマッター谷にもよく日が差し込み、谷底が明るく見えていますね。 ちなみに氷河特急は、谷奥のツェルマットまで、このマッター谷を走っているわけです。 谷が深いので、列車からはマッターホルンはほとんど見えず(終点直前で僅かに見える)、すごくじらされるわけですね。
<ヨーロッパ道から見た北側アレッチ方面>
最後に、北側のアレッチ方面です。 マッター谷がアレッチ方面に伸びているのがよく分かりますね。
2013年04月13日 Posted by matterhorn2 at 20:39 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
その名もヨーロッパ道を行く(1)
オートルート: スイス マッター谷
マッター谷を終着地ツェルマットへ向うには、その名もヨーロッパ道(Europaweg)と名付けられた、長いトラバース道を歩きます。 このトラバース道に入るには、まずグレヒェンからは、やや急坂を好展望地のミッテルベルグ(Mittelberg, 2561m)まで登ります。 ミッテルベルグは、南下するトラバース道の入口で、グレヒェンとの標高差は何と約900mもあります。
では、まずミッテルベルグの様子を紹介します。
<ミッテルベルグから北側の展望>
ミッテルベルグから開けている北側を見ると、グレヒェン(中央やや上)の後方に、世界遺産アレッチ地区の高峰群パノラマが飛び込んできます。 ここから見ると、グレヒェンも斜面に作られた町に見えます。 ここでは、その展望の良さから、誰しもが大休憩をとっています。
<ミッテルベルグのモニュメント>
ミッテルベルグの北側突端には、ちょっと変わったモニュメントがあります。 よくある聖像にしてはユーモラスで、指を指しているのは東側ですが、山以外何もないのです。 日の出の方向でも指しているのでしょうか?
<ミッテルベルグから南東方向>
ここからは、南東方向に小さな別の谷があり、その先にナデルホルン(Nadelhorn, 4327m)が見えます。
前方にアレッチ、後ろにナデルホルンといった感じです。 写真のように多くの人が寛いでいました。 実は、この先のヨーロッパ道は、急峻な斜面にへばりついた狭いトラバース道で、途中あまり広い場所がないのです。 のんびりできる唯一の場所かもしれません。
2013年04月12日 Posted by matterhorn2 at 07:15 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
宿が1つの村、グルーベンへ
オートルート: スイス トゥルトマン谷
トゥルトマン小屋(Trurmannhutte, 2519m)からグルーベン(Gruben, 1822m)へ向いましょう。 約2.5時間の道のりです。
なお今回は時間の都合で、オートルート最後の峠(オーグストボルドパス)を越え、マッター谷に入ることはできませんでした。 なので、この年はグルーベン下山後、トゥルトマン谷からバスでローヌ谷に戻りました。
<トゥルトマン小屋から谷底に>
小屋下のダム湖からさらに下って、ほぼトゥルトマン谷底に降りたところです。
もう、ビスホルンも見えなくなってしまいました。
<グルーベン到着>
グルーベンは実に小さな村で、店らしいものもほとんどないようでした。 高峰の展望も今一つなので、滞在するにはあまりおもしろいとは言えないところかもしれません。 まあ、その代わり、他の観光客に会う確率は少なく、静かな村ですね。
<グルーベン唯一の宿>
グルーベンには、ホテルが1軒しかありません。 写真のホテル シュバルツホルン(Hotel Schwarzhorn)だけです。 オートルート踏破では、ここを利用するしかないので、事前予約が万全です。 でも、山や用にドミトリーもあるようなので、少人数ならばおそらくだいじょうぶでしょう。
但し、私は今回はここを素通りです。 でも、ホテルの中に入って驚いたのは、壁に貼ってあった情報に、日本語(現地ガイド案内)のものがあったことです。 今回、全く日本人に会ってないのですが。。。
<トゥルトマン谷への足>
トゥルトマン谷のグルーベンから、ローヌ谷の町トゥルトマン(Trutmann, 628m)へは、バス等で直接下ることはできません。
まずはマイクロバスで、谷の入口のオべレム(Oberems, 1330m)まで向います。 続いて、オべレムからトゥルトマン(Trutmann, 628m)へは、小さなロープウェイで下ります。 ただ、このマイクロバスの本数が少ないので、要注意です。
写真は、ロープウェイでトゥルトマンへ下る途中、ローヌ谷方面を撮ったものです。 何とも小さなロープウェイで、十人も乗れるかどうかという感じです。 前方の対岸の岩壁の隙間の谷が、北部ベルン方向へ向う列車が通る谷です。 とても狭く感じられますね。
2013年04月06日 Posted by matterhorn2 at 22:13 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
峠を越えて独語圏トゥルトマン谷へ
オートルート: スイス トゥルトマン谷
では、アニヴィエ谷からトゥルトマン谷に入りましょう。
トゥルトマン谷(Turtmanntal)は、これまでのエラン谷やアニヴィエ谷と比べると、とても小さな谷です。 そして、スイス ヴァレー州の中で仏語圏から独語圏に変わる谷です。
<シャルテ・ベルグからのビス・ホルン>
フォルクレッタ峠(2874m)から400mほど下ると、なだらかな牧草地シャルテ・ベルグ(2488m)に着きます。 ここには、民家があり、離れの建物を有する宿のようでした。 この辺りまで下ると、右手の尾根の脇から、白い高峰が顔を出します。 これがビスホルン(Bishorn, 4153m)です。 ワイズホルンがこのビスホルンの奥にあるのですが、もう見ることはできないです。
<シャルテ・ベルグからのグルーベン>
シャルテ・ベルグから少し下ると、トゥルトマン本谷と出会い、グルーベンとトゥルトマン小屋への分岐に到着します。 写真は、その分岐点から谷底のグルーベン方面をみたものです。 本来は、このグルーベン目指して下るのでしょうが、今回は、ここから谷奥へ向かいました。
<分岐付近からのトゥルトマン谷奥の様子>
この写真は、上と同じ分岐点近くから撮った、トゥルトマン谷奥の様子です。 ここからは、ほぼ水平な道が谷奥のダム湖まで続\いています。 そしてダム湖の上に、ビスホルンが鎮座しています。 左下の谷底の道が、グルーベンから直接谷奥に向かう登山道になります。
2013年04月02日 Posted by matterhorn2 at 17:38 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
モンブランと再会 フォルクレッタ峠へ
オートルート: スイス アニヴィエ谷
ついに大きなアニヴィエ谷(Val d'Anniviers)とお別れする日が来ました。
ホテル ワイスホルン(2337m)からフォルクレッタ峠(Forcletta, 2874m)を越えて隣のトゥルトマン谷(Tourtmanntal)へ向かいましょう。 前にも書きましたが、オートルートのメインコースでは、メイドパス(Meidpass, 2790m)を越えてゆくのですが、直ぐ近くのベラ・トラ山に登ったので、フォルクレッタ峠を選択し、更にグルーベン(Gruben)にそのまま下るのではなく、谷奥のトゥルトマン小屋(Turtmannhutte)に行きました。
<フォルクレッタ峠への分岐点>
ホテル ワイスホルンからは、再びツィナール方向へ少し戻ります。 すると、写真のフォルクレッタ峠への分岐点が現れます。 残念ながら見慣れたアニビィエ谷の高峰群とはしばしのお別れになりますので、この辺りで十分に見ておきましょう。
<フォルクレッタ峠に登る途中から>
フォルクレッタ峠に向かって、牧草地をしばらく登ると民家が一軒あり(写真下部)、この脇を抜けて更に登った所から谷を振り返ってみました。 谷の対岸の様子が見えます。 正面に見える村は、グリメンツ(Grimentz)です。 この村も谷の斜面に張り付いているように見えますね。
<フォルクレッタ峠>
ホテルを出発してから約2.5時間、ようやくフォルクレッタ峠に着きました。 本当は、ここから間近にワイズホルンを眺めるつもりだったのですが、残念ながらこの峠が尾根の鞍部になっているため、南方の高峰群は全く見えませんでした。 でも、南北の尾根筋に対して、無論東西方向は開けてます。
快晴の中、峠の道標付近で大休憩をとりました。
<フォルクレッタ峠からの展望>
これが、フォルクレッタ峠から西側方向の展望です。 遠方の高峰が見えていました。
右端の真っ白い山、そうです、モンブラン(Mont Blanc)が頭を出していました。 ここから見えるとは思っていなかったので、ちょっと驚きましたね。 また画面の左端は、おそらくグラン・コンバンだと思われます。 人が誰もいなかったので、聞くことができませんでした 。。。 メインコースではないためか、ほとんど人に会いませんでしたので。
ではこの後、いよいよ小さな谷トゥルトマン谷に入ります。
2013年03月31日 Posted by matterhorn2 at 18:40 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
夜景もいい ホテル ワイスホルンの眺望
オートルート: スイス アニヴィエ谷
続けて、ホテル ワイスホルン(Hotel Weisshorn)からの眺望を紹介します。
<ベラ・トラ小屋からのホテル・ワイズホルン>
まずは、ホテルの位置を再確認するため、ベラ・トラ小屋からの写真を紹介します。 望遠で切り取ったものですが、ホテル背後に巨大なマッターホルンとダン・ブランシェが鎮座しています。 ベラ・トラ小屋からは、このように南の高峰群が見えますが、ホテルからは、背後の尾根が邪魔をしていて、マッターホルンを見ることはできないです。
<ダン・ブランシェ輝く>
ホテルから唯一見える高峰がダン・ブランシェです。 これしか見えないので少しさびしいのですが。。。
泊った翌朝、そのダン・ブランシェが朝日を浴びて輝きました。 よく見ると、ダン・ブランシェとその手前のグラン・コーニエがほぼ完ぺきに重なっていたことが分かりました。 早朝の一瞬、これらが分離して見えます。 上の写真では、とても分離できないですね。
<サン・リュック方向の展望>
これは、ホテルからサン・リュック(手前)とシエール(奥のローヌ谷)を撮ったものです。 こちら北側方向には、高い山はありませんね。 サン・リュックの村が、斜面に張り付いている様子が分かると思います。
<サン・リュック方向の夜景>
日没後の薄暮の時間、サン・リュックやシエールの町に灯がともりました。 山ではなく、夜景を眺めるのも一考ですね。 写真は長時間露出なので、少し明るく写り過ぎていますが、本当はもっと暗いです。
このホテル、直前の予約では取りずらいのですが、オートルートを歩くだけでなくても、一度は利用してみる価値ありと思います。
2013年03月30日 Posted by matterhorn2 at 11:18 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
歴史的な山岳ホテル ワイスホルン
オートルート: スイス アニヴィエ谷
ベラ・トラ小屋と共に、オートルート上で基点となる、山岳ホテル ワイスホルンを紹介します。
ホテル ワイスホルン(Hotel Weisshorn)は、何と1800年代後半に建てられた由緒ある山岳ホテルなのです。 無論、町中にある高級ホテルには届きませんが、シックな内装で歴史を感じさせてくれます。 泊った部屋はツインで、山小屋のドミトリーとは全く異なります。 それに、最も印象に残ったのは、夕食! とてもおいしかった。 でも、レストランが満席のためもあり、食事の時間が2時間を越え、夕焼けをみることができなかったのが残念でした。。。
<ホテル ワイスホルン>
ホテル裏は、少し小高い丘になっていて、そこは花がたくさん咲いていました。 この花々を入れて撮影。
<ホテル ワイスホルン>
ホテル横のテラスは、常に人でいっぱいでした。 やはり人気が高いことが伺えます。
写真でわかると思いますが、ホテルの正面方向には、高峰群が見えません。 このホテル、実は高峰群とは逆の北向きに建っているのです。 窓からは、ローヌ谷が良く見えることになりますね。
<早朝のホテル ワイスホルン>
早朝、ツィナール方向へ少し歩いたところから望遠で切り取ったものです。
背後には、ケーブルカーの頂上駅と、ベラ・トラ小屋も写っています。 このホテルに来るには、このケーブルカー駅から5~6kmほど歩いてくるしか方法がありません。
2013年03月28日 Posted by matterhorn2 at 21:51 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
ビールが合うテラス ベラ・トラ小屋
オートルート: スイス アニヴィエ谷
小奇麗なベラ・トラ小屋(Cabane Bella Tola, 2346m)を紹介します。
ここは、スイス山学会経営ではなく、私設です。 古いオートルートのガイドブックでは、ここを利用することが記載されていませんでした。 でも、メインコースのホテル・ワイスホルンの予約が取れず、こちらに変更した記憶があります。
また、ここへは麓の村サン・リュック(St. Luc)から、ケーブルカー利用で手軽に来ることができます。 ツィナールからは、バスでサン・リュックまで来られますので、ショートカットしたい場合など、容易にこの小屋を利用できて便利です。 ただ、私の場合は、ガイドブックに載ってなかったので、ネットで調べた電話番号で予約し、地図を頼りに向かいました。
<ベラ・トラ小屋>
このときの泊り客は、私以外にお年寄りの4人グループだけでした。 昼間は、ケーブルカー駅から近いこともあり、テラスはとても人で混んでいます。 でも、午後4時を過ぎると、ほとんど人がいなくなりました。
<ベラ・トラ小屋からの展望>
小屋のテラスからの展望です。 ツィナール奥の高峰が、手前の岩山の上に、顔を出しています。 左から、ツィナールロートホルン、オーバーガーベルホルン、マッターホルン、そしてダン・ブランシェになります。 小屋到着後、ビールを飲みながら、これらを眺めました。 ゆったりと時間が流れ、何とも最高の気分です。
ダン・ブランシェの左下に、白い点のような建物が見えると思います。 これが、ホテル ワイスホルンです。 ここは、山小屋レベルではなく、間違いなくホテルです!
<登山道からのベラ・トラ小屋>
小屋を、別の角度から1枚。 小屋が、なだらかな放牧地の中に建っているのが分かると思います。 小屋のテラスは、ほぼ南側を向いていて、アニヴィエ谷全体を眺めることができます。 逆に反対の北側、写真の背景方向は、ローヌ谷の町、シエール(Sierre)になります。 但し、ローヌ谷の対岸には目立った山が無いので、展望としては、?ですね。
2013年03月24日 Posted by matterhorn2 at 17:53 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
快適なパノラマ道 ベラ・トラ小屋へ
オートルート: スイス アニヴィエ谷
話を再びオートルートに戻しましょう。
ツィナール(Zinal)からは、快適なパノラマ道を北上し、ホテル・ワイスホルン(Hotel Weisshorn)か、ベラ・トラ小屋(Cabane de Bella Tola)を目指すことになります。
ルートの詳細説明は、この記事の最後に載せますので、早速、このパノラマ道からの展望を紹介します。
<ツィナール谷奥の全貌>
パノラマ道から見た谷奥の山々です。 左から、ツィナールロートホルン、オーバーガーベルホルン、マッターホルン(黒い頂上部のみ)、ダンブランシェになりますが、 これらが、ずっと見え続けます。 特に、ダンブランシェがいいですね。 贅沢ですが、ずっと、この展望が見え続けます。
<ツナールからパノラマ道に登る>
ツィナール(Zinal, 1675m)から、東側の尾根に向かって一気に登ると、約2000mでパノラマ道の突端に到達します。 ここに休憩が可能な小屋があるのですが、ここまで登ると樹林帯を抜けて、ツィナール谷と谷奥の山々が突如現れます。 それが、上の写真になります。 このときは、既にかなりの雲が出ていましたが、谷底にツィナールの街並みがよく見えています。
<パノラマ道から振り返って見たツィナール谷奥>
一端パノラマ道に上がると、ツィナールからサン・リュック(St. Luc)上部まで、2100~2300mのほぼ水平な道が約15kmも続きます。 とても快適ですね。 写真は、このパノラマ道と谷奥の様子を撮ったものです。 上の写真とは日付が変わっていて、快晴になっていますが。。。
<パノラマ道からのホテル・ワイスホルン>
この写真は、ホテル・ワイスホルン直前で、パノラマ道から終点方向を撮ったものです。 ホテル・ワイスホルン(Hotel Weisshorn)は、このパノラマ道にポツンと建っていて、周囲に展望を妨げるものがありません。 ここへは、歩いてくるしか方法が無いのですが、ここは山小屋ではなく、まさに山岳ホテルですね。 この詳細は、後で紹介します。
なお白いホテルの更に先、画面の左隅に見える小さな小屋が、終着地ベラ・トラ小屋になります。
では、隣の谷(トゥルトマン谷, Turtmanntal)へ行く、この後のオートルートのコースについて、下記の地図を詳細に説明しておきます。 この尾根筋を越えて隣の谷に行くと、同じスイスでありながら、仏語圏から独語圏に変わります。 何か不思議なのですけど。。。
この地図中の緑色の太い破線が、本来のオートルートのコースなのですが、私自身はこの通りには歩いていません。 ここででは、私が歩いた、赤線で示したコースについて載せまています。
1)本来のコース(緑線):
ツィナール → ホテル・ワイスホルン、或いはベラ・トラ小屋(2340m) → メイドパス峠(Meidpass, 2790m) → グルーベン(Gruben, 1822m)
2)ここでで紹介するコース(赤線):
① ツィナール → ベラ・トラ小屋 (ここはバスでショートカット可能)
② ベラ・トラ小屋 ←→ ベラ・トラ山(Bella Tola, 3025m)往復
③ ホテル・ワイスホルン → フォルクレッタ峠(Forcletta, 2874m) → トゥルトマン小屋(Turtmannhutte, 2519m) → グルーベン(Gruben, 1822m)
この②と③は、オプションコースとなりますが、時間に余裕があれば、行ってみたいところです。 ベラ・トラ山に登り、直ぐ近くのメイドパスの様子がわかったので、違った景色を求め、フォルクレッタ峠越えを行いました。
2013年03月22日 Posted by matterhorn2 at 20:43 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
ついにマッターホルン登場 ソルボア展望台
オートルート:スイス アニヴィエ谷
ソルボア峠を越えて下ると、ツィナール唯一のロープウェイで行けるソルボア(Sorebois, 2438m)展望台に着きます。
以下の写真は、ツィナール滞在中、好天に恵まれた日の朝、ソルボアに改めて登って撮りました。 ここにくると、ついにマッターホルンが見えることになります。 でも、終着地のツェルマットは、まだまだ遠いのですが。。。
ソルボア展望台からは、ヴァリス/ヴァレー州南部の4000m高峰群が、パノラマで見えます。
でも、ソルボアでまず出迎えてくれるのは、アルプス・アイベックス像です。 山々を背景に撮ってみました。
背後に大きく写っているが、ツィナールロートホルン(Zinalrothorn, 4221m)で、ここからはこれが最も目立ちます。
アルプスでは、野生のヤギの仲間として、このアイベックス(alpine ibex)とシャモア(chamois)が有名なのですが、アイベックスはその角と共に体がより大きいです。 角が独特ですね。 それにアニメのハイジで登場する「大きな角のだんな」が、まさにこれです! どちらも、トレッキング中運がいいと見かけることができますが、私も何度か出会っています。
ソルボア展望台からは、4000m以上の高峰として、ワイズホルン(Weisshorn, 4506m)、ツィナールロートホルン(Zinalrothorn, 4221m)、オーバー・ガーベルホルン(Ober Garbelhorn, 4063m)が見えます。
でも、ロープウェイで展望台から少し下り、下がり過ぎる前の一瞬、谷奥のマッターホルン(Matterhorn, 4478m)が岩陰から顔を出してくれます。 やった~という感じですね。 写真で見えてる山々は、左から、ツィナールロートホルン、ベッソ(Besso, 3668m)、オーバー・ガーベルホルン、そしてマッターホルン(遠いので頂上のみ)になります。
ロープウェイで更に下ると、ツィナール(Zinal, 1675m)の谷が広がり、いよいよ町並みが近づいてきます。 ここまで下ると、岩山のベッソが一層目立ってきます。
ツィナールでは、実はベッソ山は目立つというより、高峰の眺望を邪魔していますね。 これが無ければ、一大展望地として、栄えたかもしれないです。
ソルボア峠を越えて下ると、ツィナール唯一のロープウェイで行けるソルボア(Sorebois, 2438m)展望台に着きます。
以下の写真は、ツィナール滞在中、好天に恵まれた日の朝、ソルボアに改めて登って撮りました。 ここにくると、ついにマッターホルンが見えることになります。 でも、終着地のツェルマットは、まだまだ遠いのですが。。。
<ソルボアにて>
ソルボア展望台からは、ヴァリス/ヴァレー州南部の4000m高峰群が、パノラマで見えます。
でも、ソルボアでまず出迎えてくれるのは、アルプス・アイベックス像です。 山々を背景に撮ってみました。
背後に大きく写っているが、ツィナールロートホルン(Zinalrothorn, 4221m)で、ここからはこれが最も目立ちます。
アルプスでは、野生のヤギの仲間として、このアイベックス(alpine ibex)とシャモア(chamois)が有名なのですが、アイベックスはその角と共に体がより大きいです。 角が独特ですね。 それにアニメのハイジで登場する「大きな角のだんな」が、まさにこれです! どちらも、トレッキング中運がいいと見かけることができますが、私も何度か出会っています。
<ソルボアからの展望 ついにマッターホルンが>
ソルボア展望台からは、4000m以上の高峰として、ワイズホルン(Weisshorn, 4506m)、ツィナールロートホルン(Zinalrothorn, 4221m)、オーバー・ガーベルホルン(Ober Garbelhorn, 4063m)が見えます。
でも、ロープウェイで展望台から少し下り、下がり過ぎる前の一瞬、谷奥のマッターホルン(Matterhorn, 4478m)が岩陰から顔を出してくれます。 やった~という感じですね。 写真で見えてる山々は、左から、ツィナールロートホルン、ベッソ(Besso, 3668m)、オーバー・ガーベルホルン、そしてマッターホルン(遠いので頂上のみ)になります。
<ソルボアからツィナールへ下る>
ロープウェイで更に下ると、ツィナール(Zinal, 1675m)の谷が広がり、いよいよ町並みが近づいてきます。 ここまで下ると、岩山のベッソが一層目立ってきます。
ツィナールでは、実はベッソ山は目立つというより、高峰の眺望を邪魔していますね。 これが無ければ、一大展望地として、栄えたかもしれないです。
2013年03月03日 Posted by matterhorn2 at 20:05 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
ソルボア峠越え ツィナール谷へ
オートルート:スイス アニヴィエ谷
モアリー小屋からソルボア峠(Col de Sorebois, 2835m)を越えて、ツィナール(Zinal)の谷へ
小屋(2825m)からソルボア峠(2835m)への道は、途中の大部分が標高2300~2500m程度の緩やかなパノラマ道です。
一端谷底のバス停まで下って、車道をダムまで行く道もありますが、また登り直さないといけないので、これを歩く人はいないでしょう。 ソルボア峠を越えた後は、ソルボア(2438m)まで下れば、ツィナール(Zinal, 1675m)へはロープウェイで下ることができます。 なので、このコースは、比較的楽なコースだと言えますね。
まずは小屋からサイドモレーンを伝って、パノラマ道との合流点まで下ります。 その後、快適なパノラマ道を行きますが、少し行ったところで、谷を振り返ってみたのが、上の写真です。 右端下が昨日の登山口になります。 この日は、既に多量の雲が湧いていました。
上記同様、パノラマ道から、上とは逆に北方向のモアリー・ダム方面を撮ったものです。
左下に、バスも通っている湖岸の道路が見えています。
モアリーダムを左下に見ながら通り過ぎると、登山道はソルボア峠へに向けての登りとなります。 しばらく登ったところで、これまで歩いてきたモアリー谷方面を振り返ってみました。 既に、モアリーダムも、だいぶ離れて見えます。
でもモアリー谷は、小じんまりした、なかなか良い谷でした。
お昼頃、ほどなくソルボア峠に着きました。 ここからの展望は360°見渡せるすばらしいものになるはずでした。 しかし、夏の午後は、やはり難しいです。 ここより北の低山方向は晴れているのですが、振り返って南の尾根筋を見ると、遠方の高峰群の頂きは、既に厚い雲の中に入ってしまっていました。
本来は、モアリー谷奥のダン・ブランシェだけでなく、隣の谷ツィナール方面のツィナールホルンやワイズホルンなどが見えるはずなのですが。。。 残念。 ここもまた次回に。。。
モアリー小屋からソルボア峠(Col de Sorebois, 2835m)を越えて、ツィナール(Zinal)の谷へ
小屋(2825m)からソルボア峠(2835m)への道は、途中の大部分が標高2300~2500m程度の緩やかなパノラマ道です。
一端谷底のバス停まで下って、車道をダムまで行く道もありますが、また登り直さないといけないので、これを歩く人はいないでしょう。 ソルボア峠を越えた後は、ソルボア(2438m)まで下れば、ツィナール(Zinal, 1675m)へはロープウェイで下ることができます。 なので、このコースは、比較的楽なコースだと言えますね。
<モアリー谷奥全景>
まずは小屋からサイドモレーンを伝って、パノラマ道との合流点まで下ります。 その後、快適なパノラマ道を行きますが、少し行ったところで、谷を振り返ってみたのが、上の写真です。 右端下が昨日の登山口になります。 この日は、既に多量の雲が湧いていました。
<パノラマ道からのモアリー湖>
上記同様、パノラマ道から、上とは逆に北方向のモアリー・ダム方面を撮ったものです。
左下に、バスも通っている湖岸の道路が見えています。
<ソルボア峠近くからのモアリー谷>
モアリーダムを左下に見ながら通り過ぎると、登山道はソルボア峠へに向けての登りとなります。 しばらく登ったところで、これまで歩いてきたモアリー谷方面を振り返ってみました。 既に、モアリーダムも、だいぶ離れて見えます。
でもモアリー谷は、小じんまりした、なかなか良い谷でした。
<ソルボア峠からの南方尾根>
お昼頃、ほどなくソルボア峠に着きました。 ここからの展望は360°見渡せるすばらしいものになるはずでした。 しかし、夏の午後は、やはり難しいです。 ここより北の低山方向は晴れているのですが、振り返って南の尾根筋を見ると、遠方の高峰群の頂きは、既に厚い雲の中に入ってしまっていました。
本来は、モアリー谷奥のダン・ブランシェだけでなく、隣の谷ツィナール方面のツィナールホルンやワイズホルンなどが見えるはずなのですが。。。 残念。 ここもまた次回に。。。
2013年03月02日 Posted by matterhorn2 at 21:09 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
アイスフォール(氷瀑)迫る モアリー小屋
オートルート:スイス アニヴィエ谷
ついにモアリー小屋(Cabane de Moiry, 2825m)に到着。
標高差約500mを登ってきたことになります。
この小屋は、モアリー氷河の脇のテラス状の岩棚に建てられており、目前にアイスフォール(氷瀑)が迫っていて、素晴らしい景観が出迎えてくれます。
到着したその日は、午後遅くにはガスに覆われて、夕焼けは見られませんでした。
でも翌朝、山々は再び快晴で私を迎えてくれました。
早朝、モアリー小屋から目前のムールティ峰(Pointes de Mourti, 3564m)を撮影したものです。
その左脇から、モアリー氷河のアイスフォール(氷瀑)が流れ落ちています。
写真では分かりにくいですが、山との距離は約1~1.5km、そしてアイスフォールまではわずか数100mしかありません。 本当に目の前なのです。
この写真は、アイスフォールをできるだけ入れて、山全体を撮ってみました。
但し、早朝の光線下では、アイスフォールはほとんど影になってしまいます。 でも、日が差すのを待つとツィナールまで行けなくなってしまう。 とても悩ましかったです。
到着した日、完全にガスに覆われる前に、モアリー小屋(Cabane de Moiry)を撮影しておきました。 小屋の背後、雲の下に、アイスフォールが見えています。 ここから上部には、もう一般登山道はありません。
早朝、これから下るモアリー谷を撮影したものです。 谷底までは日が差し込んでいませんが、遠方のモアリー湖面が少し輝いています。
ツィナール(Zinal)へは、この谷の右側の尾根の山腹をトラバースしながら北上し、尾根の突端にあるソルボア峠を越えて、右隣のツィナールの谷に下ってゆきます。
以下に、モアリー小屋のおおよその位置を示しておきます。
ついにモアリー小屋(Cabane de Moiry, 2825m)に到着。
標高差約500mを登ってきたことになります。
この小屋は、モアリー氷河の脇のテラス状の岩棚に建てられており、目前にアイスフォール(氷瀑)が迫っていて、素晴らしい景観が出迎えてくれます。
到着したその日は、午後遅くにはガスに覆われて、夕焼けは見られませんでした。
でも翌朝、山々は再び快晴で私を迎えてくれました。
<モアリー小屋からムールティ峰>
早朝、モアリー小屋から目前のムールティ峰(Pointes de Mourti, 3564m)を撮影したものです。
その左脇から、モアリー氷河のアイスフォール(氷瀑)が流れ落ちています。
写真では分かりにくいですが、山との距離は約1~1.5km、そしてアイスフォールまではわずか数100mしかありません。 本当に目の前なのです。
<目前に迫る巨大アイスフォール>
この写真は、アイスフォールをできるだけ入れて、山全体を撮ってみました。
但し、早朝の光線下では、アイスフォールはほとんど影になってしまいます。 でも、日が差すのを待つとツィナールまで行けなくなってしまう。 とても悩ましかったです。
<モアリー小屋>
到着した日、完全にガスに覆われる前に、モアリー小屋(Cabane de Moiry)を撮影しておきました。 小屋の背後、雲の下に、アイスフォールが見えています。 ここから上部には、もう一般登山道はありません。
<モアリー湖方面の眺望>
早朝、これから下るモアリー谷を撮影したものです。 谷底までは日が差し込んでいませんが、遠方のモアリー湖面が少し輝いています。
ツィナール(Zinal)へは、この谷の右側の尾根の山腹をトラバースしながら北上し、尾根の突端にあるソルボア峠を越えて、右隣のツィナールの谷に下ってゆきます。
以下に、モアリー小屋のおおよその位置を示しておきます。
2013年03月01日 Posted by matterhorn2 at 10:33 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
花畑から氷河横を モアリー小屋へ
オートルート:スイス アニヴィエ谷
いよいよモアリー小屋(Cabane de Moiry, 2825m)に向かいます。
バス終点の登山口付近(2340m)は、タンポポが咲き乱れる花畑になっていました。 この中を歩き始めます。
前方には、これから行くアイスフォール(氷滝、Ice Fall)をまとった山々(Pintes de Mourti, 3564m)が目前に見えます。 ここからみると、まるで垂直の壁に見えていました。
谷に付けられた登山道をしばらく登って、来た道を振り返って見たのが、上の写真です。
谷底の、バス停のある駐車場が、既にかなり遠くに見えています。
更に登ると、モアリー氷河のサイドモレーン上を歩くことになります。
道幅が狭く、そして両側が石屑の急傾斜地なので、少し緊張します。 あまり、周囲のすばらしい景色に見とれていると、ちょっと危険です!
また周囲が、徐々に岩と石屑の世界になり、緑が少なくなってきます。 荒涼としてきますが、アイスフォールがいよいよ間近になってきて、より興奮させてくれるので、気分低下を慰めてくれます。 それに疲れも忘れさせてくれますね。
いよいよモアリー小屋(Cabane de Moiry, 2825m)に向かいます。
<登山口付近の花畑>
バス終点の登山口付近(2340m)は、タンポポが咲き乱れる花畑になっていました。 この中を歩き始めます。
前方には、これから行くアイスフォール(氷滝、Ice Fall)をまとった山々(Pintes de Mourti, 3564m)が目前に見えます。 ここからみると、まるで垂直の壁に見えていました。
<振り返ってみたバス停付近>
谷に付けられた登山道をしばらく登って、来た道を振り返って見たのが、上の写真です。
谷底の、バス停のある駐車場が、既にかなり遠くに見えています。
<モアリー氷河サイドモレーンを行く>
更に登ると、モアリー氷河のサイドモレーン上を歩くことになります。
道幅が狭く、そして両側が石屑の急傾斜地なので、少し緊張します。 あまり、周囲のすばらしい景色に見とれていると、ちょっと危険です!
また周囲が、徐々に岩と石屑の世界になり、緑が少なくなってきます。 荒涼としてきますが、アイスフォールがいよいよ間近になってきて、より興奮させてくれるので、気分低下を慰めてくれます。 それに疲れも忘れさせてくれますね。
2013年02月27日 Posted by matterhorn2 at 20:43 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
スイス ポストバスで行く モアリー湖へ
オートルート:スイス アニヴィエ谷
オートルートの中でも注目すべき小屋、モアリー小屋に行くためには、まずモアリー湖(Lac de Moiry)へ向かうことになります。
でもグリメンツからは、実はモアリー湖の最奥まで、一気にポスト・バスで行くことができます。
夏の間だけ、ツィナール(Zinal)発グリメンツ経由で、モアリー・ダム(モアリー湖、Moiry VS. Barrage)、さらにモアリー湖最奥(Moiry VS. Glacier)まで行くバスが出ています。 これを利用しない手はないですね。
これは、最奥のバス停まで向かう途中、エメラルドブルーに輝くモアリー湖を、バスの中から撮影したものです。
モアリー湖は、ダム湖ですが、氷河湖特有の色付きをしてますね。
モアリー湖へは、バスや車だけでなく、結構自転車で行く人にも出会います。 さすが、自転車の本場、ヨーロッパです。 無論、ママチャリなんていうのはありませんけど。。
バスの中から写真撮影をするのは、右側の最前列席がもっとも良いです。 でも、この席はとても人気があり、始発バス停で、先頭で待っていないと、ここを確保するのはとても困難です。 でもこのときは、途中からなのに偶然ここに座れました。 また日本人と違って、前方席から埋まっていきますので、後ろは比較的空いていますが。。。
なお、大きな荷物(リュック等)は、バス下部の収納庫に自分で入れます。 この後、料金前払いで、前から乗り込みます。
モワリー湖を過ぎると、谷奥の氷河を頂いた山々が目前に迫ってきます。
すると、気分が徐々に盛り上がります。 ワクワクしてきますね。 早く、近くに行きたいと。。。
プラス1ショット。 これが乗ってきたスイスのポスト・バスです。
モアリー湖最奥のバス停付近で撮ったものです。
スイスでは、この黄色のポストバスが縦横無尽に走り回っています。
そして、運行が正確なので、とても助かります。
オートルートの中でも注目すべき小屋、モアリー小屋に行くためには、まずモアリー湖(Lac de Moiry)へ向かうことになります。
でもグリメンツからは、実はモアリー湖の最奥まで、一気にポスト・バスで行くことができます。
夏の間だけ、ツィナール(Zinal)発グリメンツ経由で、モアリー・ダム(モアリー湖、Moiry VS. Barrage)、さらにモアリー湖最奥(Moiry VS. Glacier)まで行くバスが出ています。 これを利用しない手はないですね。
<モアリー湖畔を行く>
これは、最奥のバス停まで向かう途中、エメラルドブルーに輝くモアリー湖を、バスの中から撮影したものです。
モアリー湖は、ダム湖ですが、氷河湖特有の色付きをしてますね。
<モワリー湖への登り>
モアリー湖へは、バスや車だけでなく、結構自転車で行く人にも出会います。 さすが、自転車の本場、ヨーロッパです。 無論、ママチャリなんていうのはありませんけど。。
バスの中から写真撮影をするのは、右側の最前列席がもっとも良いです。 でも、この席はとても人気があり、始発バス停で、先頭で待っていないと、ここを確保するのはとても困難です。 でもこのときは、途中からなのに偶然ここに座れました。 また日本人と違って、前方席から埋まっていきますので、後ろは比較的空いていますが。。。
なお、大きな荷物(リュック等)は、バス下部の収納庫に自分で入れます。 この後、料金前払いで、前から乗り込みます。
<モアリー湖最奥へ>
モワリー湖を過ぎると、谷奥の氷河を頂いた山々が目前に迫ってきます。
すると、気分が徐々に盛り上がります。 ワクワクしてきますね。 早く、近くに行きたいと。。。
<モワリー湖最奥のバス停にて>
プラス1ショット。 これが乗ってきたスイスのポスト・バスです。
モアリー湖最奥のバス停付近で撮ったものです。
スイスでは、この黄色のポストバスが縦横無尽に走り回っています。
そして、運行が正確なので、とても助かります。
2013年02月26日 Posted by matterhorn2 at 21:32 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
スイスらしい最奥の村 アローラから
オートルート:スイス エラン谷
アローラ(Arolla)は、標高2000mにある、エラン谷(Val d'Herens)の最奥の山村です。
実に小さな村ですが、静かでまさにスイスらしい雰囲気を醸し出しています。
地球の歩き方にも載っていませんが、バスは通じています。
最初は悪天の中の滞在でしたが、ディス小屋への2度目の挑戦時は好天に恵まれました。
村の裏手のアルプを少し登ると、直ぐに遮るものが無くなり、ツァ針峰、モン・コロン、ピーニュ・ダローラをパノラマで見ることができます。
この日は、ホテルでの夕食後、アルコールの入った体で急なアルプを登って、夕焼けを撮影しました。 縦走疲れと、アルコールでとてもしんどかったのですが、山々は抜群の夕焼けを見せてくれました。
写真は、ツァ針峰が真っ赤に染まったところを撮影したものです。荘厳な雰囲気が出ていると思います。
アローラの村からは、やはりモン・コロンが目立ちます。
台形の形が特徴的で、とても印象に残ります。
この写真は、モン・コロンとアローラの谷の様子を俯瞰したものです。画面の右奥から、歩いて降りてきたことになります。
モン・コロンへの谷をそのまま遡ると、コロン峠(Col Collon, 3087m)を越えてイタリア側に入ることができます。このコースは、ツール・デュ・マッターホルンのコースになっています。でも、このルートは完全に氷河上を歩くため、クレパスを避けて歩く技術が必要ですね。
アローラ(Arolla)は、標高2000mにある、エラン谷(Val d'Herens)の最奥の山村です。
実に小さな村ですが、静かでまさにスイスらしい雰囲気を醸し出しています。
地球の歩き方にも載っていませんが、バスは通じています。
最初は悪天の中の滞在でしたが、ディス小屋への2度目の挑戦時は好天に恵まれました。
<真っ赤に輝くツァ針峰>
村の裏手のアルプを少し登ると、直ぐに遮るものが無くなり、ツァ針峰、モン・コロン、ピーニュ・ダローラをパノラマで見ることができます。
この日は、ホテルでの夕食後、アルコールの入った体で急なアルプを登って、夕焼けを撮影しました。 縦走疲れと、アルコールでとてもしんどかったのですが、山々は抜群の夕焼けを見せてくれました。
写真は、ツァ針峰が真っ赤に染まったところを撮影したものです。荘厳な雰囲気が出ていると思います。
<聳え立つモン・コロン>
アローラの村からは、やはりモン・コロンが目立ちます。
台形の形が特徴的で、とても印象に残ります。
<モン・コロンとアローラ谷>
この写真は、モン・コロンとアローラの谷の様子を俯瞰したものです。画面の右奥から、歩いて降りてきたことになります。
モン・コロンへの谷をそのまま遡ると、コロン峠(Col Collon, 3087m)を越えてイタリア側に入ることができます。このコースは、ツール・デュ・マッターホルンのコースになっています。でも、このルートは完全に氷河上を歩くため、クレパスを避けて歩く技術が必要ですね。
2013年02月17日 Posted by matterhorn2 at 15:32 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
何とものどかな谷をアローラへ
オートルート:スイス エラン谷
目的地アローラの村へは、シェブル峠を越えると、下るだけとなります。
でも、この道がまたのどかで、展望も良く素晴らしいのです。
峠を越えると、モンブラン・デ・シェイロンは見えなくなりますが、代わりにピーニュ・ダローラ(Pigne d'Arolla, 3796m)を右手に、正面にモン・コロン(Mont Collon, 3637m)、ダン・ブランシェ(Dent Blanche, 4357m)や、ツァ針峰(Aig. de la Tsa, 3668m)などを見ながら下ることになります。
結構明るい谷なので、さわやかな気分にさせてくれます。
この写真が、シェブル峠から見たアローラ方面の展望です。
左からツァ針峰(Aig. de la Tsa, 3668m)、ダン・デ・ベルトール(Dents de Bertol, 3547m)、モン・コロン(Mont Collon, 3637m)になります。標高が高いところは、4日前の雪の跡が残っていますね。
また谷を見下ろすと、手前のアルプの中に登山道が伸びていることもわかります。この展望下で、比較的緩やかな道を下ってゆくわけなので、とても気持ち良いわけです。アローラへは、この谷をほぼ真っすぐ下り、さらに左に回ってゆくことになります。
下って行くとき、右手には、ピーニュ・ダローラ(Pigne d'Arolla, 3796m)が間近に見えます。モレーン越しに、真っ白な氷の滝、アイス・フォール(ice fall)が迫ってきます。
アローラの村が近づいてくると、傾斜も緩やかになり、緑豊かなアルプの中で牛が放牧されていました。逆光の中で緑がとても濃く輝いています。後ろに目立つ台形の山が、モン・コロン(Mont Collon, 3637m)です。とても、特徴ある形をしています。
下記に、アローラ(Arolla)村の位置を示しておきます。
目的地アローラの村へは、シェブル峠を越えると、下るだけとなります。
でも、この道がまたのどかで、展望も良く素晴らしいのです。
峠を越えると、モンブラン・デ・シェイロンは見えなくなりますが、代わりにピーニュ・ダローラ(Pigne d'Arolla, 3796m)を右手に、正面にモン・コロン(Mont Collon, 3637m)、ダン・ブランシェ(Dent Blanche, 4357m)や、ツァ針峰(Aig. de la Tsa, 3668m)などを見ながら下ることになります。
結構明るい谷なので、さわやかな気分にさせてくれます。
<シェブル峠からのアローラ方面の展望>
この写真が、シェブル峠から見たアローラ方面の展望です。
左からツァ針峰(Aig. de la Tsa, 3668m)、ダン・デ・ベルトール(Dents de Bertol, 3547m)、モン・コロン(Mont Collon, 3637m)になります。標高が高いところは、4日前の雪の跡が残っていますね。
また谷を見下ろすと、手前のアルプの中に登山道が伸びていることもわかります。この展望下で、比較的緩やかな道を下ってゆくわけなので、とても気持ち良いわけです。アローラへは、この谷をほぼ真っすぐ下り、さらに左に回ってゆくことになります。
<氷河が間近に ピーニュ・ダローラ>
下って行くとき、右手には、ピーニュ・ダローラ(Pigne d'Arolla, 3796m)が間近に見えます。モレーン越しに、真っ白な氷の滝、アイス・フォール(ice fall)が迫ってきます。
<緑輝くアルプとモン・コロン>
アローラの村が近づいてくると、傾斜も緩やかになり、緑豊かなアルプの中で牛が放牧されていました。逆光の中で緑がとても濃く輝いています。後ろに目立つ台形の山が、モン・コロン(Mont Collon, 3637m)です。とても、特徴ある形をしています。
下記に、アローラ(Arolla)村の位置を示しておきます。
2013年02月15日 Posted by matterhorn2 at 22:16 │Comments(0) │オートルート(Haute Route)
ついに氷河を渡る シェイロン氷河
オートルート:スイス ディス谷
ディス小屋からシェイロン氷河を渡り、シェブレ峠(Pas de Chebres, 2855m)を越えて
アローラ(Arolla, 2000m)へ。
ついに氷河上を歩き、シェブル峠に向かうことになります。
地図上は、このルートは一般コース(通常赤線)ではなく、青線で描かれたアルピニストコースになっています。このため、小屋のご主人にコースの安全性を確認したところ、道標通り行けばアイゼン等が無くても問題ないとのことでした。それでも、トップに立つのはいやだったので、始めは他パーティーの後ろについて行きました。
ところが、しばらく行くと、氷河上には道標があり、そして一筋の明確な踏み跡ができていて、全く迷うことはありませんでした。さらに、この氷河コースは、全くの平らで、クレパスもないので、何の不安も生じないです。ほどなく、余裕で写真を撮り始めたのを覚えています。
これは、氷河横断中に、シェイロン氷河を前景に、モンブラン・デ・シェイロンを撮ったものです。御覧の通り、氷河はほぼ平らなことが分かります。
写真は、氷河上の様子です。
右上の鞍部がシェブレ峠(Pas de Chebres, 2855m)になります。氷河上には、石屑が沢山散らばっており、落石がここまで運ばれてきたものです。いつ山から落ちてきたかは定かではありませんが、氷河の移動速度を考えると、足もとの石でも数千年たっているかもしれません。
氷河を渡り、急登を登りきると、シェブレ峠(Pas de Chebres, 2855m)に着きます。
ここから、来た道を振り返って見たのが、上の写真です。右上方に、今朝いたディス小屋が小さく見えています。そして、そこから中央下部に向けて、氷河上に一筋の黒い道ができていることが分かります。これが、歩いてきたコースになります。
シェブル峠へは、急騰の最後に約20mの垂直な梯子(この写真の右端に見える)を登ることになります。この梯子の上が峠です。
ここでは、多くの人が大休憩をとっていました。それは、アローラ側の展望が素晴らしいからなのですが、これは次回に。。。
ディス小屋からシェイロン氷河を渡り、シェブレ峠(Pas de Chebres, 2855m)を越えて
アローラ(Arolla, 2000m)へ。
ついに氷河上を歩き、シェブル峠に向かうことになります。
地図上は、このルートは一般コース(通常赤線)ではなく、青線で描かれたアルピニストコースになっています。このため、小屋のご主人にコースの安全性を確認したところ、道標通り行けばアイゼン等が無くても問題ないとのことでした。それでも、トップに立つのはいやだったので、始めは他パーティーの後ろについて行きました。
ところが、しばらく行くと、氷河上には道標があり、そして一筋の明確な踏み跡ができていて、全く迷うことはありませんでした。さらに、この氷河コースは、全くの平らで、クレパスもないので、何の不安も生じないです。ほどなく、余裕で写真を撮り始めたのを覚えています。
<氷河上からのシェイロン>
これは、氷河横断中に、シェイロン氷河を前景に、モンブラン・デ・シェイロンを撮ったものです。御覧の通り、氷河はほぼ平らなことが分かります。
<氷河上を行く>
写真は、氷河上の様子です。
右上の鞍部がシェブレ峠(Pas de Chebres, 2855m)になります。氷河上には、石屑が沢山散らばっており、落石がここまで運ばれてきたものです。いつ山から落ちてきたかは定かではありませんが、氷河の移動速度を考えると、足もとの石でも数千年たっているかもしれません。
<シェブレ峠からの氷河コースと小屋>
氷河を渡り、急登を登りきると、シェブレ峠(Pas de Chebres, 2855m)に着きます。
ここから、来た道を振り返って見たのが、上の写真です。右上方に、今朝いたディス小屋が小さく見えています。そして、そこから中央下部に向けて、氷河上に一筋の黒い道ができていることが分かります。これが、歩いてきたコースになります。
<シェブル峠:最後の梯子>
シェブル峠へは、急騰の最後に約20mの垂直な梯子(この写真の右端に見える)を登ることになります。この梯子の上が峠です。
ここでは、多くの人が大休憩をとっていました。それは、アローラ側の展望が素晴らしいからなのですが、これは次回に。。。